島倉さん こうせつと自宅で最後の録音

 8日に肝臓がんのため死去した歌手の島倉千代子さん(享年75)が、遺作となった「からたちの小径」を、亡くなる3日前の今月5日にレコーディングしていたことが分かった。作曲した南こうせつ(64)が9日、「奇跡の歌声でした」と明かした。また、新人時代に同じレコード会社に所属していた石川さゆり(55)は都内で会見し「しかってくれる人がいなくなった」と無念の思いを吐露。島倉さんが生前に都内に墓を建てていたことも明らかになった。

 生涯一歌手が最後に歌ったのは、天国に旅立つ3日前だった。

 南によれば、島倉さんから60周年記念曲の制作依頼があったのは約1年前。今春、島倉さんから連絡があり、体調不良を明かされた上、「それでも最後にもう一度歌いたい」と言われたという。

 南は島倉さんのヒット曲「からたち日記」からヒントを得て、10月下旬に「からたちの小径」を完成させた。今月15日にレコーディング予定だったが、10月29日に島倉さんから「その日まで待てない。すぐに声だけでも入れたい」と連絡があり、急きょ、同30日と今月5日に島倉さんの自宅に機材を持ち込み、レコーディングを行ったという。

 島倉さんは3回歌唱。南は「奇跡の歌声でした。1回ごとに感情豊かに歌われ、3回目は『もっと自由に好きなように歌います』とおっしゃる姿に、島倉さんの歌への情熱を感じた」と振り返る。島倉さんは翌6日に南に電話し「私の部屋の中にスタジオができて、そこで私はできる限りの声で歌いました。自分の人生の最後に、二度と見られない風景を見せていただきながら歌を入れられるって、こんな幸せはありませんでした。人生の最後に素晴らしい時間をありがとうございました」と涙声で感謝したという。

 南は、最後まで歌に生き歌を愛した島倉さんを「まさに歌の神様でした」とたたえた。

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