元コミッショナーの根来泰周氏が死去

 プロ野球コミッショナーを務めた根来泰周(ねごろ・やすちか)氏が4日午前6時20分、肺がんのため、東京都渋谷区の病院で死去した。81歳。和歌山県出身。葬儀・告別式は近親者で行った。

 56年に京大法学部を卒業。58年の検事任官後、法務事務次官、東京高検検事長などを歴任し、96年8月から公正取引委員会の委員長を務めた。

 04年2月に第11代コミッショナーに就任。07年1月に1期限りで退任したが、後任人事が難航し、08年6月まで代行職を務めた。在任中は野球協約の抜本的な改定作業や、コミッショナー職の権限強化、コミッショナー事務局とセ、パ両リーグを統合する組織改編などに取り組んだ。

 コミッショナー就任直後、オリックスと近鉄の球団合併に伴う球界再編問題に端を発し、12球団側と日本プロ野球選手会が対立。04年9月にプロ野球史上初となるストライキを招いた。

 熱烈な阪神ファンで、コミッショナー代行退任後は「阪神の優勝だけを夢見ていきたい」と語っていた。

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