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SKDにハマって浅草通い そこに親父

浅草となじみの深い初代三波伸介
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 三波伸介と浅草。浅草は親父の軽演劇デビューの場所だ。20歳の頃、浅草奥山劇場の剣劇一座に入団したのがきっかけだ。以来、浅草興行街で若き日を過ごした。

 後年、浅草に恩返ししようと、隅田川花火大会復活や、開始当初の浅草サンバカーニバルに人を呼ぼうと尽力した。かく言う俺も、三社祭を休んだことはない。

 アイドル歌手のファンを卒業した俺は、その浅草の国際劇場をホームグラウンドとするSKD松竹歌劇団の美人お姉さまたちに夢中になっていた。もともと、小さい頃から宝塚やSKD、日劇ダンシングチームが大好きだった俺。究極のレビューマニアだ。親父にバレぬように国際劇場に通う日々。次第に学校もサボり、昼の部から見たりした。

 浅草の文房具店にあった国際劇場割引券も集めた。それでも高校生の小遣いでは劇場通いは難しいから、夜、キャバレーでバイトした。バイトの内容は、ショータイムの司会だ。はっきり言ってこれが俺の自らの意思で行った初めての芸能の仕事だった。浅草のキャバレーで仕事をして深夜に帰宅する毎日。SKDの公演を一カ月に見た回数、実に93回。われながらあきれた。 遅い帰宅に親父もだんだん怪しむ。それでも、SKD附属学校出身であるお袋がかばってくれた。伸一は塾で遅いと。それは世間と言う塾であったが…。ある日、またまた学校をサボり浅草でうどんを食べていた。そこへ、親父のマネジャーが入ってきた。その後から当然のように親父が入ってくる。どうやらこの日は浅草で仕事だったらしい。

 店内の客は喜んでサインをねだっている。下を向いて知らぬふりをする俺に客のおばさんが「お兄ちゃんもサイン貰わないの?」と余計な事を聞いてくる。「俺は三波伸介に興味ない」と、つっぱねた。親父にバレたか?家に帰ると親父が聞いてくる。「お前、今日、浅草にいただろう?なぜ、俺に声かけない。うどん代ぐらい払ってやったのに」分かってんじゃん。じゃ勘定払ってよ!オツカレ!

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