「火垂るの墓」など数々の名作残し…高畑勲さんお別れの会で宮崎駿監督も涙

「火垂るの墓」「平成狸合戦ぽんぽこ」「おもひでぽろぽろ」など数々の名作を残したアニメーション映画監督の高畑勲さんが死去しました。お別れの会では盟友・宮崎駿監督ら、多くの人悲しみに暮れました。

公開日:2018.5.15

 ローラン・ピック駐日フランス大使はフランス大使館の公式ツイッターで「スタジオジブリ共同設立者の高畑勲氏の訃報に接し、深い悲しみを覚えています」と哀悼の意を表した。

高畑勲監督を映画生誕の国が追悼「フランスはとても悲しんでいます」

 「この偉大なアーティストは、その傑作でフランスでも愛されていました。『火垂るの墓』をはじめ、数々のアニメ映画がフランス人に大きな感動を与えました。フランス文化に高い関心を持つ親仏家で2015年にフランス芸術文化勲章オフィシエを受章した高畑氏は、感嘆、敬意、友情を呼び起こす、両国友好の懸け橋でした」

高畑勲監督を映画生誕の国が追悼「フランスはとても悲しんでいます」

そして約1カ月後に「お別れの会」が行われました。

宮崎駿監督、大粒の涙「ぱくさんのことを忘れない」

宮崎駿監督、大粒の涙 盟友・高畑勲監督お別れの会で「ぱくさんのことを忘れない」

 肺がんのため、4月5日に亡くなった映画監督・高畑勲監督(享年82)のお別れの会が15日、東京・三鷹の森ジブリ美術館で営まれ、盟友である宮崎駿監督(77)が参列した。

宮崎駿監督、大粒の涙 盟友・高畑勲監督お別れの会で「ぱくさんのことを忘れない」

 「ぱく(高畑勲監督)さんは95歳まで生きると思いこんでいた。そのぱくさんが亡くなってしまった。自分にもあまり時間がないんだなと思う」

宮崎駿監督、大粒の涙 盟友・高畑勲監督お別れの会で「ぱくさんのことを忘れない」

 「ぱくさん。ぼくらは精いっぱいあの時、生きたんだ。膝を折らなかったぱくさんの姿勢は僕らのものだったんだ。ありがとう。ぱくさん。55年前に…、あの雨上がりのバス停で声をかけてくれたぱくさんのことを忘れない」と大粒の涙を流し、声を詰まらせながら故人をしのんだ。

宮崎駿監督、大粒の涙 盟友・高畑勲監督お別れの会で「ぱくさんのことを忘れない」
宮崎駿監督の開式の辞にネットも感涙「2人の青春がありありと…」

 このあいさつにネットも感涙。「宮崎監督の言葉の力に圧倒された」「文面だけで涙が出る」「出先でうっかり読んでしまったのがまずかった…泣いた」「宮崎監督の中の、55年前の高畑勲監督との出会いの鮮明さ…」「2人の青春がありありと描かれていた」「涙なしには読めない」など感動の声があがっていた。

宮崎駿監督の開式の辞にネットも感涙「2人の青春がありありと…」

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