阪神・淡路大震災から間もなく23年…風化させないために戦い続ける

もうすぐ阪神・淡路大震災から23年となる1月17日。被災地はすっかり復興したようにも見えます。しかしあの時の教訓を忘れないため、決して風化させてはいけない…そんな思いから戦い続けている人たちがいます。

公開日:2018.1.14

2016年1月18日デイリースポーツ終面

 阪神・淡路大震災から21年目の17日、オリックスは福良淳一監督(55)、田口壮2軍監督(46)ら40人が神戸市須磨区のほっともっと神戸で、正午から震災の犠牲者へ黙とうを捧げた。1995年のリーグ優勝に貢献した田口2軍監督は「風化させてはいけない」と、今季への決意を新たにした。

オリックス40人黙とう1・17忘れぬ

 この日の朝、ニュースで震災関連イベントが半減したと聞いた。
 「風化させてはいけないという思いが強くなった。何年たとうが自分の中で変わることはない。大好きな神戸と一緒に伝えていかないといけない」
 気持ちを新たに20年ぶりの優勝へ、全力を注ぐことを誓った。

オリックス40人黙とう1・17忘れぬ

嘉門達夫(現・タツオ)、被災者の怒りを代弁した歌

2015年1月17日デイリースポーツ紙面

 神戸のホテルで激震に見舞われた歌手の嘉門達夫(55)は、1カ月後に再び神戸に入り、“被災者の怒り”を歌に込めて避難所に笑いを届けた。自身のチャリティー活動の原点となった体験を踏まえ、これからの神戸へエールを送った。

嘉門達夫 被災者の怒りを代弁した歌

 「行くからには、被災者の思いをストレートに歌おうと。そしたら俺らの気持ちをよう言うてくれたとウケてくれましてね」。披露したのは、後に震災チャリティーのため発売した『怒りのグルーヴ~震災編~』。被災者の怒りを代弁した歌だった。

嘉門達夫 被災者の怒りを代弁した歌

 「首相が視察に来たんがスイスの救助犬より遅かったとか、ソーセージが1本5000円もしてバカにしとんのか!とかね」

嘉門達夫 被災者の怒りを代弁した歌

 「2010年にも神戸で震災を風化させないために歌ったことがあって。そうやったなあという記憶の呼び戻しになり、若い人はそうやったんかと知ってくれた。当初は被災者が納得してくれたらと作りましたが、歌で残しといて良かったなと思います」

嘉門達夫 被災者の怒りを代弁した歌

もうすぐ、阪神・淡路大震災から23年となる1・17がやってきます。

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