間宮祥太朗「夜露死苦!」プライム帯連ドラ初主演でヤンキー高校生役 ブレない阪神愛も

 充実期を迎えた間宮祥太朗が新たな振り幅で新境地を開く(撮影・高石航平)
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 俳優の間宮祥太朗(28)が、充実期を迎えている。フジテレビ系ドラマ「ナンバMG5」(13日スタート。水曜、後10・00)で、プライム帯(午後7~11時)の連続ドラマに初主演。濃厚ソース顔界の若きエースが、ヒロインの相手役を好演した1月期のドラマ「ファイトソング」に続き、再び大役を務める。芸能界きっての猛虎愛を胸に宿し、話題作に立て続けに出演する俊英を直撃した。

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 自他ともに認める濃い顔立ちと爽やかな笑顔のギャップに、ファンが急増中だ。最旬俳優の1人である間宮が髪を金色に染め、ヤンキー高校生を演じるのが「ナンバMG5」。「夜露死苦!」とばかりの、プライム帯連ドラ初主演作となる。

 地毛を染めており「毛根が強くて、本当に色が抜けないらしいんですよ」と照れくさそうに髪を触る。1月期のドラマ「ファイトソング」では恋するミュージシャンを繊細に演じただけに、イメージ一新の役どころだ。

 ヤンキー一家の次男として生まれ、不良高校のトップを期待される主人公・難破剛が、家族に内緒で普通の高校に進学し、脱ヤンキーを目指す…のだが、次々と事件に巻き込まれていく。

 高校では黒髪の優等生スタイルで過ごすが、ひとたび事件が起きると金髪に特攻服のヤンキーに変身。1人2役ともいえる振り幅でアクションにも挑戦し、「特攻服を着た時のヒーロー感は意識したい。監督とは『スーパーマンが変身するみたいなイメージだよね』と話しています」と、新境地を開いている。

 28歳での高校生役。学ラン姿が主となるが「もはや高校生に見えるかは論点ではないと思っていて、あくまでファンタジーとして超越して楽しめるように作っていけたら」と独自ワールドを展開。共演にも神尾楓珠やSixTONES・森本慎太郎、満島真之介ら“ソース顔”のイケメン軍団が集結しており、「男性キャストの顔が濃い。すごい特濃な感じが珍しいと思うので、迫力があっていいと思います」と、コテッコテの味付けを癖にさせていく。

 モデルとしてキャリアをスタートさせ、俳優デビューしたのは08年、15歳の時。学園ドラマで頭角を現しつつ、注目を集めだしたのは王子様系の端正なルックスとは裏腹な怪演ぶりだった。

 時にふんどしで和太鼓を乱打し、時に変顔、白目でコミカルなスパイスと化す。塩顔全盛だった時代に一線を画す役選びで、その名を広めていった。演じてきた役柄のカメレオン的集積は、セルフプロデュースのたまものでもある。

 「イメージがつきまとう仕事だと思うので、同じことを3回続けたら『こういう人だ』と認知されやすいと思うんですね。そうすると道が狭まっていく気がする。特定のこういう人ってイメージはつきたくはないと思っていて、この感じ、前のドラマで見たな…って循環にならないよう、自己満足程度の微調整かもしれないですけど、できるだけそれは裏切るようにと思っています。味わいを変えていく」

 “癖ツヨ役”を百本ノックして引き出しを増やし、ついに引き寄せた濃い顔の時代。近年は王道のイケメンキャラを演じる機会が増え、立ち位置も打線の中心へと動きつつある。今作の番宣でバラエティーに出演した際にも変化を感じた。

 「数年前までだったら『ヒールから三枚目までこなす…』みたいな紹介だったんですけど、この前『間宮さんと言えば、キラキラで』と言われて『ウソだろ!?』と。今、自分は『キラキラ二枚目』なんだっていうのが個人的に面白くてしょうがなくて、イメージって水物だなって思いました。『ナンバMG5』が終われば、またイメージも変わるんだろうな、って」

 イメージの変化を楽しみつつ、胸には決してブレない熱き阪神愛を宿している。プロ野球選手が夢だった幼少期から熱烈な虎党で、この1年の変化として「阪神タイガース関連の仕事が増えたこと」を挙げるほど、認知も進んできた。本作の撮影の合間にも試合中継を配信で視聴し、猛虎魂を胸に秘めてカメラの前に立つ。

 「毎日が(阪神の)勝ち負けで左右される日々が始まりました。寅年なんで、やっぱり(優勝するなら)今年でしょって、みんな思ってるんじゃないですかね。去年、期待が膨らんで、今年でしょ、って」

 あいにくのスタートダッシュ失敗となった阪神だが、先はまだ長い。「もちろん首位独走で逃げ切りできればいいですけど、あまり早すぎても心配する期間が長くなっちゃう。いいところにつけて、まくるのもありかなと思いますね」。注目選手として挙げたのは、ルーキー左腕の桐敷拓馬投手。猛虎と共に、ハードな撮影を戦っていく。

 ◆間宮祥太朗(まみや・しょうたろう)1993年6月11日生まれ、横浜市出身。2008年、ドラマ「スクラップ・ティーチャー」で俳優デビュー。17年のNHK連続テレビ小説「半分、青い。」でヒロインの夫役を演じ、知名度が上昇。19年には甲子園球場での阪神戦で始球式に登板し、球速139キロをマーク。今年3月には元阪神・横田慎太郎さんの半生を描いたドラマ「奇跡のバックホーム」に主演した。

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