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セクゾ菊池風磨 その辺にいそうな、でもいないかもっていう存在に

 Sexy Zone・菊池風磨(25)が、充実の秋を迎えようとしている。3年ぶりの主演ドラマ「バベル九朔」(日本テレビ系、月曜、深夜0・59)が19日からスタート。作品への意気込みとともに、来年のデビュー10周年を前に、自らの歩みを振り返り、等身大の“今”を語った。

 2017年の日本テレビ系「吾輩の部屋である」以来の主演作。率直な心境を問うと、クールな顔立ちをふと緩ませた。「3年ってあっという間だなと思って。ドラマは確かにあまり最近やってなかったので、新鮮な気持ちもあれば、久しぶりすぎて大丈夫かなという思いもありますけど、オファーが来たときは何よりうれしかったですね」

 昨秋に初主演を務めた舞台「ハムレット」で、情感豊かな演技が高く評価された。「お芝居のことは全然分からないので、共演の方に学ばせてもらってます。去年は舞台のお仕事をさせてもらって、お芝居が分からないなりに、自分の色みたいなものを見せることができたかな。僕を使ってくださる意味が出ればいいなと思っています」

 菊池が思う「自分にしかできない」とは、どんなところだろうか。「小手先の技術がないので素材そのままで勝負したい。テレビに出させてもらう上でも、そんなにキャラを作るタイプではないので、その辺にいそうな、でもいないかもっていう存在になれたらいいなって」

 その意味で、今作の主人公・九朔満大は、菊池が演じるにふさわしい役どころかもしれない。27歳にして脚本家になる夢をあきらめられず、惑いながら健気(けなげ)に生きる役柄。

 「彼との共通項で言うと、すごくひたむきに夢に向かって努力してるんですけど、夢に向かえば向かうほど、向き合えば向き合うほど、理想と現実に気づいたりとか、現実を見てみると苦悩があったり、ギャップとの葛藤があったり、今の僕の状況とも重なってくるなと思っていて」

 08年、中学2年時にジャニーズ事務所に入所し、わずか3年後の11年、16歳でSexy Zoneのメンバーとしてデビュー。平均年齢14・2歳でジャニーズ史上最年少でデビューを飾るなど、華々しく世に飛び出した。しかし、菊池は振り返る。

 「苦悩、葛藤…ありましたね。いろいろあったグループなので。エリートに見られがちなんですよね。5人中、3人がすぐデビューしていて、僕と中島も4年くらいしかJr.をやってないので。当時は(デビューまでの期間が)4年くらいがベストというか、いい感じだったはずだったんですけど、最近、10年とかやってる連中がいっぱい出てきていて。そこでのギャップみたいなものっていうか…」

 心のせきを切ったように一気に言葉を紡いだ。

 「すぐデビューしてエリートなんでしょ、王道だもんね、みたいな。そういうところが売りでもあって良さでもあるけど、時としてコンプレックスになったり。そういう中でも、自分たちらしさみたいなものを模索して、今だんだんそれが形になっているのかなぁって思っている時期なので。ちょうどリンクするんですよね、満大と」

 焦りを感じた時期も包み隠さず明かした。18年に「24時間テレビ」のメインパーソナリティーの大役を初めて務めた直後のことだ。「『24時間』をやってありがたいな、これからって思っていたのに、その直後、仕事が全然なくて。9月は6日間くらい、10月は10日間くらいしか働いてなくて。やばいなって。単純な焦りがありました。大学の仲間は背広着るような仕事なんで、毎日仕事していて…。そこのギャップもすごくて」

 当時は大学を卒業し2年目。慶大の同級生たちは社会人として日々精力的に働いている。そんな友人たちと自らを比べては、焦燥感に駆られていた。ジャニーズの王道アイドルとしての笑顔の下で、人知れず苦しみを抱えていた。

 そんな時期を経ての3年ぶりの主演ドラマ。日本テレビ系「ニノさん」などバラエティーでも飾らないキャラクターやトーク力を発揮し、改めて菊池の魅力に注目が集まっている。

 「ああいうトラウマって、なかなか消えないですよ。スキャンダル起こしたわけでもないのに、2カ月ほぼ仕事ないんですよ。何にも仕事がないのって、怖すぎません?うちのグループ、だれよりも仕事ないって。乗り越えたというか、ギリギリでやってる感じ。♪ギリギリでいつも生きていたいから、ですよ(笑)」

 KAT-TUNの「Real Face」の歌詞になぞらえ笑い飛ばしたが、にじませた人間くささが、菊池自身の深みにつながっている。「そういう葛藤もあるから、役によりフィットするし、より自然にできてるのかな、と思います」。九朔満大は、菊池にとってハマり役になりそうな予感が漂う。

 そして、このタイミングで、グループに大切な仲間が帰ってきた。病気療養で芸能活動を休養していた松島聡(22)が8月に復帰を発表し、9月から本格的に始動。約1年9カ月ぶりに5人がそろい、新たな気持ちで再出発した。「いい流れっていう気がしますね。2年弱くらい彼はお休みしていて、僕らは4人で試行錯誤しながら、どうにか小さく見えないように、相当、気を張ってやってきた」

 来年でデビュー10周年。「2年前の5人に戻るというよりは、よりグレードアップした5人になるという感じがしていて。松島は松島で退化しないように彼なりに色々勉強していたり努力していたり、彼の成長ももちろんあったりして、すごくいい雰囲気だなと思います」。穏やかな表情でリスタートを受け止めた。

 ◆菊池風磨(きくち・ふうま)1995年3月7日生まれ。東京都出身。中学2年のときにジャニーズ事務所に入所。ユニット「中山優馬 w/B.I.Shadow」、「NYC boys」を経て、2011年11月に「Sexy Zone」のメンバーとしてCDデビュー。2013年に慶大総合政策学部のAO入試に合格し、2017年に卒業。ジャニーズきっての知性派。同年に「吾輩の部屋である」でドラマ初主演した。身長178センチ、A型

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