乃木坂・齋藤飛鳥に聞く(2) センター抜てきには“事情”がある まだAKBは超えられない

 昨年、日本レコード大賞を受賞したアイドルグループ・乃木坂46の主力として活躍する齋藤飛鳥(20)。5日公開の映画「あの頃、君を追いかけた」では、映画初出演にしてヒロインを務める。同作は、2011年に台湾映画としてアジア各地で大ヒットを記録した作品のリメーク版。女優として本格的な一歩を記しつつ、8月8日発売の新曲「ジコチューで行こう!」ではセンターを務めるなど、トップアイドルとしても輝き続ける齋藤の素顔に迫った。【インタビュー(2)】

 -乃木坂46は、もう「日本一のアイドル」になったのでは。

 「確かに去年、レコード大賞を取らせていただいたり、紅白歌合戦にも連続で出場させていただいたりして、乃木坂ってすごいな…と、自分のグループながらに思ったりはします。でも個人的には、自分があまりそこに含まれてる気がしなくて、どこか他人事のような気がしてるんです。メンバーと話していても『とんでもない、我々はまだまだですよ』という感じです」

 -とはいえ、新曲ではセンターを担当している。

 「たまたまです。偶然です(笑)。7年以上いても、グループの役に立てたという実感がないんですよ。センターになるのも、きっといろんな理由があって、『こいつをセンターに置かざるを得ないな』という事情があるという認識でやってるので、満を持してという感じではまったくないんです。何の事情かは、わからないですけどね(笑)」。

 -これまでは順風満帆で、挫折の経験もないように見える。

 「挫折というか…、最初はそれこそ、乃木坂に対して否定的な意見もたくさんあったし、いつまでたっても『乃木坂48』って呼ばれてましたし…。私個人としても、選抜には入れない時期が長かったりして。これが挫折、というはっきりしたものはないですけど、小さな一歩一歩を着実に踏んで乗り越えてきた感じです」

 -乃木坂48…。

 「はい。覚えてもらえないんだなあ、と思いました。もちろん皆さん、そんなに深い意味があって言ってるわけではなくて、単純にAKBさんの公式ライバルだから、48かな、と思うのは自然なことだったんですけど、当時は私たちも必死だったので、受け入れられてないんじゃないかとか、そういう風に捉えてしまってました」

 -それから7年、48グループを超えたという実感は。

 「いやいや、とんでもない。全然超えてないですよ。AKBさんって、やっぱり安定されてるんで。乃木坂は波があったりとか、動きがあるから勢いがあるように見えているだけで、安定の方がきっと難しいから…」

 -一方で、欅坂46も追いかけてきている。

 「欅ちゃんは…、個人としてはまったく接点0なので、あまり意識とかはないんです。妹分とか、ライバルっていう感じはない気がしますね。別物な感じもあるんで。応援してるって感じです」

 -乃木坂での活動が演技に生きる部分は。

 「表現するということでは、歌もダンスもお芝居もどこか繋がってるとは思うので、何かしら生きてるとは思います。今回、映画の中で、割と素の感じを出して欲しい、あまり作り込まないで欲しいという話は最初にしたんですけど、ある時『このシーンだけはアイドルスマイルでいってくれ』と言われて、そこは生きてるかな。アイドルスマイル自体は、決して得意ではないんですけどね(笑)」

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