アンナ完全勝訴!控訴明言に「あら?」

 モデルで女優の土屋アンナ(31)が主演舞台「誓い~奇跡のシンガー」の稽古に参加しなかったため中止になったとして、プロデュースした演出家の甲斐智陽氏と製作会社が約3000万円の損害賠償を請求した民事訴訟の判決が25日、東京地裁で言い渡され、甲斐氏側の訴えが棄却された。逆に甲斐氏の楽曲「ANNA」の歌詞が名誉毀損(きそん)にあたると土屋側が反訴した件について訴えを認め、甲斐氏に33万円の支払いを命じた。都内で取材に応じた土屋が安堵(あんど)する一方で、出廷した甲斐氏は控訴することを明言した。

 2013年10月の第1回口頭弁論から2年以上に渡った裁判は、土屋の全面勝訴に終わった。

 東京地裁は「原告(甲斐氏)の準備不足と権利関係のずさんな管理に起因して、出演契約の基礎となる信任契約が失われており、土屋が稽古に参加しても、上演が法律上も事実上も困難だった」と説明。舞台中止は、土屋の稽古不参加以前の問題であったと断を下した。

 加えて、甲斐氏が楽曲「ANNA」で名誉毀損したかについて「訴訟が社会的耳目を集める中で、甲斐氏が自ら歌唱したものだから、一般視聴者は『ANNA』は土屋アンナを指すと理解する。歌詞は土屋の客観的な社会的評価を低下させる」と土屋側の主張を認めた。

 判決が下された後の午後6時ごろ、土屋は仕事先から都内の自宅へ戻った。徒歩2分ほどの公園に移動し、約30人の報道陣に対応。仕事場で結果を知ったといい「長かった。正直、早く終わってほしいな、終わってほしいなと思っていた」と晴れ晴れとした表情でコメントした。

 甲斐氏が控訴の姿勢を見せていることを伝え聞くと「あら?」と首をかしげ、「すごく避けたいです。控訴がないといいなと思います」と本音を口にした。取材中には長男からのメールや電話が入り、対応する場面も。甲斐氏への言葉を求められたが、「言い返したら、また返ってくる。だんまりしときます」と大人な対応に努め、家族の待つ自宅へと小走りで帰って行った。

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