アカデミー賞監督「AIなんてくそくらえ!」壇上で猛烈批判 新作は「人間によって、人間のために作られた」

 「シェイプ・オブ・ウォーター」(2018年)でアカデミー賞の作品賞、監督賞などを獲得したギレルモ・デル・トロ監督(61)が、米ニューヨークで開催されたゴッサム賞受賞式で、映画製作における人工知能(AI)の使用を強く否定した。

 「フランケンシュタイン」でヴァンガード・トリビュート賞を受賞したデル・トロ監督。主演のオスカー・アイザック(ヴィクター・フランケンシュタイン役)とジェイコブ・エロルディ(クリーチャー役)とともに登壇した。

 デル・トロ監督はまず原作者メアリー・シェリーを称え、11歳で原作を手にした瞬間に映画化を決意したことを振り返った。監督できたことを「人生最大の特権」と表現した。続いてキャストやスタッフに感謝を込めて、「この映画は人間によって、人間のために作られた。デザイナー、ビルダー、メイク、衣装、撮影、音楽、編集、すべての芸術性が一つ一つのフレームに広がっている」とたたえた。

 スピーチの最後には「AIなんてくそくらえ!」。映画に携わった“人間”をしっかりとたたえた上で、ハリウッドにおける生成AIの導入を痛烈に批判した。デル・トロ監督は10月にも「映画に生成AIを使うなら死んだほうにもましだ」と発言しており、「フランケンシュタイン」でもAIは一切用いていないと明言している。

(BANG Media International/よろず~ニュース)

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