ハーマイオニー女優 ハリポタ原作者の「キャンセル」は望まず トランスジェンダー観で意見の相違

 女優のエマ・ワトソン(35)は、J・K・ローリング氏(60)が「キャンセル」されることを望んでいないという。2020年、ローリング氏のトランスジェンダー嫌悪的なツイートに対し、トランスジェンダーの権利とLGBTQコミュニティへのサポートを表明していたエマだが意見が異なることを理由に映画「ハリー・ポッター」での素晴らしい思い出が色褪せるわけではないとした。

 作家ジェイ・シェティ氏のポッドキャスト「オン・パーパス」でエマはこう語った。「あの経験をし、自分の中の愛やサポート、個人的な考えがあるからと言う理由でジョー、私が個人的な体験をした相手のことを大切にできなくなる、大切にしないことにはならない」「一方を否定すれば他方も否定されるとは私は決して思わない。その人との経験を私が大切にし、再び振り返るために胸に抱き続ける権利があるはず。つまり、私はこうしたことを二者択一とは考えない」「私の心からの望みは、自分の意見に同意しない人たちからも愛されること。そして必ずしも自分と同じ意見を持たない人たちを私が愛し続けられるということ」「結局のところ、何を言うか、何を信じるかよりも、どう言うかが重要ね。現在の世界では、人を切り捨てることを許容したり、人が使い捨て可能であるかのように扱ったりする風潮がある。私はそれが間違っていると常に思っている」「使い捨てにできる存在などないと信じているし、どんな会話であっても可能な限り、誰もが最低限の尊厳と敬意をもって扱われるべきだし、また扱えるはず」

 トランスジェンダーをなだめることで女性の権利が侵食されているというローリング氏の主張に関して、「対話にはオープン」と認めたエマだが有害な議論に拍車をかける懸念を示してもいた。

 映画「ハリー・ポッター」シリーズでハーマイオニー・グレンジャー役に抜擢されたことで、「英国文学史上ほとんど類のない機会を得た」と振り返ったエマ、ローリング氏から受けた優しさや励ましの言葉、揺るぎない姿勢を称賛しつつ、こう語った。「私は彼女を愛し、彼女が自分を愛してくれたことを知っている。彼女に感謝し、彼女の言葉が真実だと理解できる。それと同時に、まったく別の側面も存在する。私の役目はそれら全てを抱きしめることだと感じている。けど何よりも重要なのは、彼女が成し遂げた偉業が決して私から奪われることはないということ」

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