歌手のスティーヴィー・ワンダー（７５）が、人気ドラマ『コスビー・ショー』などで知られたマルコム・ジャマル・ワーナーさん（５４）が他界したことに対する辛い心境を語った。１９８６年に『コスビー・ショー』の１エピソードに本人役で出演していたスティーヴィーは、先日、マルコムがコスタリカで溺死したことにとても心を痛めているという。

　スティーヴィーはＴＭＺにこう話す。「僕の心は壊れてしまった。彼は『コスビー・ショー』で活躍した才能ある人物だっただけでなく、何よりも物語を語ること、真実を伝えることに深く取り組んでいた」「地位のある人々が平気で卑劣な嘘をつく今の世の中だからこそ、僕たちには真実が必要なんだ。だから、彼がいなくなって本当に寂しい」「作家も、歌手も、ラッパーも、ポジティブなメッセージや希望を広めて、この世界を前に進めていって欲しいと願っている」

　マルコムはコスタリカのコクレス近郊のビーチで遊泳中に強い水流に巻き込まれて溺死した。地元警察によると、近くにいた人たちがマルコムを岸まで運び、心肺蘇生処置を試みたが、後に死亡が確認されたという。