ブラッド・ピットとトム・クルーズは、運転シーンが少ないことを理由に、映画『フォードvsフェラーリ』（2019年）の出演を辞退していたという。

　現在、映画『F1／エフワン』で引退したレーシングドライバー、ソニー・ヘイズ役を演じているブラッドは、1966年のル・マン24時間レースを舞台に、フォードとフェラーリという2つの自動車メーカーの激闘を描いたこの作品に、トムとともに出演する予定だったと明かした。

　しかしトムは、演じる予定だったカーデザイナーのキャロル・シェルビーに運転シーンがあまりないと知り、出演を見送ることを決めたという。

　ブラッドは英ザ・ナショナル紙にこう語っている。「トムと僕はしばらくの間、（監督の）ジョセフ・コシンスキーと『フォードvsフェラーリ』に関わっていた。これは実際に映画が製作され、すばらしい作品として完成する10年ほど前のことだったんだ」「結局、僕たちは二人とも“運転”したかった。彼がシェルビー役、僕がケン・マイルズ役を演じる予定だった。でもトムが『シェルビーは映画でほとんど運転しない』って気づいて、それで実現しなかったんだ」

　最終的に『フォードvsフェラーリ』はジェームズ・マンゴールドが監督を務め、マット・デイモンがシェルビー役、クリスチャン・ベールがマイルズ役を演じて映画化された。

　なお、ブラッドとトムは1994年の映画『インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア』以来、共演していない。