英レジェンドロックバンドのドラムが脱退 メンバーが「やり過ぎな演奏」に不満?

 ドラマーのザック・スターキー(59)がザ・フーから脱退した。先月ロンドンのロイヤル・アルバート・ホールで開催されたティーンエイジ・キャンサー・トラストのコンサート後、リンゴ・スターの息子としても知られるザックは、およそ30年間の活動をともにしたロジャー・ダルトリーとピート・タウンゼンドと袂を分かつこととなった。

 同バンドの広報担当は「バンドはロイヤル・アルバート・ホールでの公演の後、ザックと別れることを決断しました。バンドは彼に称賛しかありませんし、今後の活躍を祈っています」と発表した。

 今回の告知の前にザックは、ロジャーが自分の「やり過ぎな演奏」に不満を抱いているとして、間違ったスペルを故意に使用しつつインスタグラムに「数週間前のアルバート・ホールでのザック・ザ・ドラマーのパフォーマンスについて、グループのシードシンガーで主要ソングライターのトガー・ダクトリー(TOGER DAKTREY)が満足しておらず、正式に告発しようとしていると内部通から聞いたよ。グループの長年のマネージャーにも確かめた」と投稿していた。

 メトロ紙によると、先月30日の公演中、ロジャーは何度も演奏を止めザックのドラムのせいで何も聴こえないと訴えていたそうで、最後の曲「ザ・ソング・イズ・オーバー」の際には観客に向かって「この曲を歌うにはキーボードを聴き取る必要があるんだけどそれができない。ドラムがボンボン鳴っているだけだ。歌えないよ。皆すまない」と話していたという。

 ザックは今年右足に血栓ができたことで、ハッピー・マンデーズのショーン・ライダーや元オアシスのベーシスト、アンディ・ベルらと結成したスーパーグループ、マントラ・オブ・ザ・コスモスのパフォーマンスを中止するなど健康問題に直面、医師から血液をサラサラにする薬を処方され2週間の安静を命じられていた。

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