グラミー賞受賞歌手が死去 89歳 手術の合併症で 1992年にロックの殿堂入り、大物アーティストらと共演も

 米歌手サム・ムーアさんが死去した。89歳だった。ソウルデュオ、サム&デイヴで知られたサムが10日(金)、フロリダ州コーラルゲーブルズで手術の合併症により帰らぬ人となった。

 1961年から1981年の間、1988年に50歳で他界したデイヴ・プレイターとともに活躍したサムさんは、『ソウル・マン』『ホールド・オン』などのヒット曲でソウル・ミュージック・シーンに新しい息吹を吹き込んだ60年代最高のライヴ・アクトの1つに数えられている。

 サム&デイヴは、「ソウル・マン」でグラミー賞を受賞、また1992年にはロックの殿堂入りを果たした。

 キャリアを通して、ブルース・スプリングスティーン、ドン・ヘンリー、エルトン・ジョン、フィル・コリンズ、マライア・キャリーといった大物アーティストらと共演した。

 サムさんの訃報を受けて、数々の追悼メッセージが寄せられており、ブルースは「アメリカで最も偉大なソウル・ヴォイスのひとり」と称賛した一方でナイル・ロジャースは「素晴らしい友人」と故人を偲んでいる。

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