71歳の大人気バンドメンバー ウイルス感染、体調不良で公演中止「今がその時」と脱退を示唆

 キッスのポール・スタンレー(71)は、最近体調を崩したことで「今がその時」なのかもしれないと感じているそうだ。最近ポールがインフルエンザに感染したことで、同バンドは現在行っている最後のツアー「エンド・オブ・ザ・ロード」のうち、オタワ、トロント、ノックスヴィルの3公演の中止を余儀なくされていた。同3公演の再スケジュールはなさそうだが、フィナーレは今週末にニューヨークのマディソン・スクエア・ガーデンで予定されている。

 先日のインディアナポリス公演前の質疑応答で、ポールは自身の病気の深刻さをこう振り返っていた。「肋骨にヒビが入ったままショーをしたこともあるし、高熱が出たままやったこともある。今がその時なのかと思っていたんだ」

 また公演を中止したことについて以前、X(旧ツイッター)にもこう綴っていた。「ステージに立ち、自分たちが計画した2時間半の素晴らしいセレブレーションのため可能な限りのことをしてきたが、インフルエンザによってそれが不可能となった」「ジーン、トミー、エリックとともに、これ以上ないほど落胆しており、深くお詫びを申し上げたい」

 ポールのほか、ジーン・シモンズ(74)、トミー・セイヤー(63)、エリック・シンガー(65)から成る同バンドは、最終ツアー後もキッス関連の他のプロジェクトに取り組む可能性があるそうで、ジーンは519誌にこう語っている。「このツアーはバンドにとって終わりであり、ブランドにとっての終わりじゃない」「キッスは映画、グッズ、そしてブロードウェイさえも含めた独自の世界を持っている。バンドは終わるけど、キッスの経験は...不滅だ」

 また、若い才能に「バトン」を渡し、「キッス」の名を受け継いで活動することに前向きだとして、ローリングストーン誌にこう語っていた。「トップにいる間にいなくなりたいものさ」「覚えておいてくれ。俺らが自分たちを紹介する時はこうさ。『お前たちは最高を求めた。最高を得た。地球上で最高にホットでいかれたバンド、キッス』って。この言葉がいつか本当じゃなくなる。俺がハイパワー式の車椅子に乗りホットな看護師に押してもらうようになった時だ」

 そして他のミュージシャンが同バンドを継続することを許可するのかと聞かれ、「そのアイデアに俺は全く持ってオープンだよ。バトンを渡すこと、相応の4人の新しく若い人々に王冠を渡すことの何がいけない?」と答えていた。

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