ベテラン個性派俳優 性的暴行疑惑を否定 「真実」を語った公開書簡を新聞社に寄稿

 俳優ジェラール・ドパルデュー(74)が性的暴行疑惑に関して沈黙を破り、それらの告発内容を否定した。ドパルデューは、2018年にレイプされたと女優シャーロット・アルノー(28)に告発されたほか、今年に入ってから女性13人がドパルデューから性的に不適切な行動を受けたとウェブサイトMediapartで明かしていた。これらの告発に対し、ドパルデューが「真実」を語った公開書簡を仏フィガロ紙に寄稿したかたちだ。

 「遂に私の真実を語りたい」と題がつけられた同書簡には、「これ以上、数カ月間私が耳にしたこと、私に関して読んだことを許すわけにはいかない。自分は気にしないと思ったが、実際はノーだった。これら全てに打撃を受けている。最悪なのは、それで自分が消されてしまうことだ」と綴られている。

 そして、シャーロットを名指しにはしなかったものの、「今はもう『バルバラ』を歌うことはできない。なぜなら、私と一緒に『バルバラ』を歌いたかった女性が私をレイプで告発したからだ。遂に私は真実を語りたい。私は女性を虐待したことは一度もない」「女性に痛みを与えることは、自らの母親の腹を蹴るようなものだ」「女性が初めて私の家に来て、軽いステップで自らの意思により私の部屋に上がってきた。現在彼女はそこでレイプされたと言っている。彼女は2回目に戻ってきた」「決して強制しなかったし、私達の間には暴力も抵抗もなかった。彼女は私と一緒にシルク・ディヴェール(冬のサーカス)でバルバラの歌を歌いたかった。でも私が断ったら、彼女は告訴したんだ」と説明する。

 また撮影現場での性的に不適切な行動で告発されたことに対しては、ただ「楽しいことをしたい子供のようにふるまっただけだ」とした。

 これに対しシャーロットの弁護士は、本人が「ショック」を受けているとした上で「ドパルデュー氏は、彼の真実を明かしましたが、それは確実にシャーロットの事実ではなく、また法廷が支持するものでもないことは確実です」と語っている。

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