人気バンドのライブ中に火災報知機作動しファンが避難

 英国のロックバンド、ブロッサムズのライブ中に火災報知器が作動し、ファンが「一時的に避難」する騒ぎとなった。3日地元のストックポート・プラザで、メンバーはまだステージに登場していなかったものの、ニューアルバム『リボン・アラウンド・ザ・ボム』のプロモーション映像が流れる中、後に誤作動と判明したアラームにより観客が建物から避難しなければならなかったという。

 トム・オグデン率いる同バンドはツイッターで「ストックポート・プラザで火災報知器が作動してごめんね。もう解決したよ。誤報だったんだ。今みんなに会場に戻ってきてもらっているから、もうすぐステージで会えるよ」と中断を謝罪した。

 ある参加者はマンチェスター・イブニング・ニュースに「ブロッサムズの出番はまだでした。彼らのニューアルバムのプロモーション映像が流れていたんですが、それを遮って誰かが登場し『我々がコントロールできない状況のため警報が鳴り、建物から避難しなければなりません』と言ったんです」と話した。

 グレーター・マンチェスター消防局は地元ニュースに対し、それが「誤報」であったことを伝えた。

 ブロッサムズはその後ステージに登場、4枚目のアルバム全曲を順番に演奏したほか、ファンから大人気の『ハニー・スウィート』『ゼアズ・ア・リーズン・ホワイ(アイ・ネバー・リターンド・ユア・コールズ)』『シャルルマーニュ』を含む18曲のセットリストを披露した。

 そんなトム(29)は最近、ロックダウン前のブロッサムズで「あまりハッピーではなかった」事を明かしていた。チャーリー・ソルト、ジョシュ・デューハースト、ジョー・ドノヴァン、マイルス・ケロックと共に同インディーポップバンドのリードヴォーカルとして2014年に大人気を得たトムだが、2019年夏、故郷のスタジアムで満員のライブを行ったにもかかわらず、物事を楽しむことを「見失って」いたそうで、「ちょっとインポスター症候群になってね。みんなと自分を比べて、すべてが完璧であることを望んでいた。今を生きること、楽しむことを本当に見失ってしまったんだ」と話していた。

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