デヴィッド・ボウイ、16歳の時のデモテープがオークションに

 デヴィッド・ボウイが初めてスタジオにて録音したデモテープがオークションにかけられる。落札予想価格は1万ポンド(約150万円)でパンかごの中から発見されたという。

 ボウイにとって初めてとなるバンド、ザ・コンラッズの「アイ・ネヴァー・ドリームド」がそれで、1963年16歳の時のボウイの歌声を聴くことができるようだ。ちなみにそのデモテープはデッカ・レコードのオーディションにて落とされる憂き目にあったという。しかし、そのデモテープ制作後、創造性の違いを理由にボウイは同バンドを離れ、その6年後にはソロとして「スペイス・オディティ」を発表し成功を収める。

 同バンドのドラマーだったデヴィッド・ハッドフィールド氏は1990年代に自分のガレージにて祖父が所有するパンかごの中からそのテープを発見したそうで、当初バンド内でサックス奏者だったボウイはこのデモテープで初めてボーカルを担当し、デッカのオーディションに参加する権利を得たという。ハッドフィールドはこう回想する。

 「当初デヴィッドは歌手になる希望なんてなかったよ。彼の心と精神は世界クラスのサックス奏者になることに集中していたから」「僕らのエージェントでザ・ローリング・ストーンズのマネージャーもしたことのあるエリック・イーストンが僕らにデモを作れって言ってきたんだ。そうしたら僕らをデッカのオーディションに連れて行けるって」「だから1963年の初めに(ロンドンの)モーデンにあるRGジョーンズの小さなスタジオを予約してね。そのデモの準備の中デヴィッドとギタリストのネヴィル・ウィルズが2、3曲作ったんだ」「ギターインストとオリジナル曲1つでいこうって決めたんだ。僕が『アイ・ネヴァー・ドリームド』を選んだんだ。一番力強く、その他の2曲はちょっと弱かった」「そして僕はデヴィッドが最も適していると思い彼に歌ってもらうことに決めたんだ。だからこれは55年前のデヴィッドの本当に初めてのレコーディングさ」

 そのテープは9月開催のオメガ・オークションにて出品予定で、その他にもボウイ関連ではレアな手紙、領収書、写真、スケッチなどが出されるという。

(BANG Media Internationasl)

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