ヒュー・ジャックマン、ボンド役を断った理由を明かす

 ヒュー・ジャックマン(49)は脚本に真実味がなかったことからジェームズ・ボンド役を断ったのだそうだ。ピアース・ブロスナンの降任として「007」シリーズの主役をオファーされていたヒューだが、脚本が気に入らなかったことで結局ダニエル・クレイグへとその話が回ることになったのだという。

 ヒューはその当時をこう振り返る。「ちょうど『X-MEN2』に取り掛かるところだったんだけど、エージェントからボンド役に興味があるかって連絡が来たんだ」「でもその時、脚本が真実味がなくてクレイジーになってきている気がしたし、もっとゴツさと現実感が必要だと感じたんだ。そうしたら『意見は言えないよ。契約するだけだ』って言われた。それにボンドと『X-MEN』の両立っていうことも懸念した。他に何もやる時間がなくなるからね」

 ヒューはある種の俳優としてイメージが固定された時期があったとし、あらゆる面を持ち合わせていると証明することがパフォーマーとして必要だと感じたとヴァラエティ誌とのインタビューで語った。「いつも違ったことに挑戦するようにしてきたよ。でも『X-MEN: ファイナル ディシジョン』と『ウルヴァリン』第1弾の間あたりの期間は、チョイスが少なっていると実感した」「そういうタイプのヒーローだけを演じることを求められていたんだ。ちょっと閉所恐怖症みたいな気分になったね」

 ハリウッド屈指の人気スターであるヒューだが、その謙虚さと寛大さも頻繁に称えられている。本人はそれが両親の親しみやすい性質に由来しているとして、「そう育てられたんだよ。うちの両親はいつも人に尊敬心を持って接していた。父は声を荒げることもなかったし、それを僕は尊敬していたよ」「それに僕はこの仕事の家族のような一体感が本当に好きなんだ。『僕は大物俳優だから話しかけないでくれ』ってなるより、みんなと気楽に自分らしくありたいしね。僕の接し方を、良い人と言ってくれる人もいるのかもしれないけど、基本的に普通の人間でいるだけなんだ」と説明した。

(BANG Media International)

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