シャイア・ラブーフの反トランプ大統領プロジェクト、英移転後1日で閉鎖
シャイア・ラブーフによる反ドナルド・トランプ大統領プロジェクトが英リバプールへと開催地を移した後わずか1日で中止となった。「ヒー・ウィル・ノット・ディバイド・アス(彼は私たちを分裂させることなどできない)」と書かれた旗がイングランド北部リバプールにあるファウンデーション・フォー・アート・アンド・クリエイティブ・テクノロジー(FACT)に掲げられたが、危険を伴う不法侵入が数々報告されたことですぐさま中止を強いられたという。
FACTがツイッターに投稿した声明では「危険を伴う不法侵入を受け、警察のアドバイスにより、FACTとラブーフ、(参加アーティストの)ロンコ、ターナーは、『ヒー・ウィル・ノット・ディバイド・アス』の展示を取りやめました」と説明されている。
一方警察側はBBCに「ある男性の集団が建物の屋上からその旗を取ろうとしたとみられています。パトロールが到着した際にはその一行の姿はすでにありませんでした。会場の職員に旗の位置についてアドバイスが与えられ、現在は撤去されています」と話している。
FACTはトランプ大統領の就任期間中、その旗の展示をすることに同意しており、シャイアらは「この動きは純粋にアメリカでこの芸術活動を行うことが安全ではないということを示しています」とリバプールへの移転理由を説明していた。
このプロジェクトはもともとニューヨーク、クイーンズ区にあるミュージアム・オブ・ザ・ムービング・イメージに設置されていたが、参加者の身の安全が懸念されたことでニューメキシコ、アルバカーキのエル・レイ・シアターへと開催地を移された。しかし先月、その開催地区付近で銃声が聞こえたとの通報があったことで中止が発表され、リバプールへと移動したばかりだった。
このプロジェクトの今後の移転先については、現在のところ発表されていない。
(BANG Media International)