トム・クルーズ 池松壮亮と13年ぶり再会  「ラストサムライ」で共演

 池松壮亮(左)との再会を喜ぶトム・クルーズ(中)とエドワード・ズウィック監督=ザ・ペニンシュラ東京
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 米俳優トム・クルーズ(54)が8日、都内で来日会見を行い、主演映画「ラストサムライ」(2003年)で共演した俳優の池松壮亮(26)と13年ぶりに再会した。トムは新作映画「ジャック・リーチャー NEVER GO BACK」(11日公開)のキャンペーンで1年3カ月ぶり、22回目の来日。今作のエドワード・ズウィック監督(64)が「ラストサムライ」も手がけている縁で池松が駆けつけ、旧交を温めた。

 アラサーとなった、かつての少年がプレゼントの日本酒を持参して現れた。見覚えのある面影にトムとズウィック監督は目を細め、大きな拍手で出迎えた。

 「ラストサムライ」で映画デビューした池松は当時12歳。明治初期の日本にやってきた、トム演じる米軍大尉のネイサンに父を殺されながら心を通わせていく少年役だった。共演シーンも多く、トムは「会えてうれしいよ!!大きくなったね」と顔をくしゃくしゃにした。

 ズウィック監督は、今年だけで映画9本に出演する池松の活躍について「2人とも聞いてるよ」とニヤリ。池松は恐縮して首を振り、目を合わせられなかったが、トムは肩を気さくにたたくと「驚きません。あの頃から素晴らしい演技をしていたから。重要な役どころだが、パーフェクトだった」とたたえた。

 トムとズウィック監督は、主人公が池松演じる少年にさよならを告げる日没のシーンが感動的だったと懐かしむように熱弁。ところが、池松は「覚えてないです…」と素直に明かし、2人を爆笑させた。当時は地元・福岡で暮らし、トムを知らなかったという池松は「あの頃は俳優になると思っていませんでした。2人に出会えたことで人生が変わりました」と神妙だった。

 9日に都内でプレミアイベントが行われる新作映画は、陸軍の元エリート指揮官が活躍する「アウトロー」(13年公開)の続編。PRのため7日に来日したトムは、感激の再会も果たし「『ラストサムライ』を作った日本に帰ってくるのは特別に意味のあることなんだ」と終始笑顔だった。

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