A・ガーフィールドが渡辺謙と共演へ

 アンドリュー・ガーフィールドが、マーティン・スコセッシによる遠藤周作の代表作『沈黙』の映画化となる新作『サイレンス』に出演することが決まった。本作はキリシタンの禁制が敷かれた17世紀の日本へと向かった尊敬する宣教師が教会を捨てたという噂に苦悩するポルトガル人司祭ロドリゴが、仲間のバテレンと共に日本での宣教活動に尽力するという遠藤の長編小説の映画化となり、アンドリューは主人公の宣教師ロドリゴを演じるための出演契約を今回結んでいる。

 幼少期には厳格なカトリック教育を受け、将来は司祭になることも目指していた時期もあったというマーティンはこの遠藤の原作に共感していたようだが、これまで作品のプロットが映画化に適するかどうかに悩んでいたという。マーティンはバラエティ誌に「ずっと僕の人生の一部だったのさ。1950年代のニューヨークでローマカトリック教会の人間として育った僕のような人間以外の人達にその心情を理解するのは難しいだろうね。そういう環境に感化されて僕は司祭の道を志したんだけど、15か16歳の頃に実際には僕が考えたよりももっと過酷で、複雑な世界だってことが分かったんだ…天職かどうかっていう意味でね」「そういう背景もあって、この映画化は素晴らしいアイデアだと思ったんだけど、ちゃんと映画化できるかって疑問に思ったのも確かさ。もしできるなら、人間の行動、そして自分の人生の中で他人とどう付き合っていくかっていう点において個人的なレベルで掘り下げるべきだと感じたんだ」と本作の映画化につながった想いを語っている。

 来年6月にもプロダクションが開始される予定の本作には、日本からも渡辺謙の出演が決まっている。また、エマ・ティリンジャー・コスコフを筆頭に、アーウィン・ウィンクラー、ランドール・エメット、ジョージ・ファーラ、ヴィットリオ・チェッキ・ゴーリ、バーバラ・デ・フィーナらが本作のプロデューサーを務めることになっている。

(BANG Media International)

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