N・キッドマン新作の脚本難度も読み直す

 ニコール・キッドマンは、新作スリラー映画『ストーカー』の脚本を初めて読んだ時、内容が理解できなかったようだ。今回英語での映画作品デビューを果たすパク・チャヌク監督がメガホンを取り、『プリズン・ブレイク』でお馴染みのウェントワース・ミラーが脚本を手掛けた本作は、巧妙に練られた脚本がとても複雑で表現が入り組んでいることから、ニコールは撮影に入る前に何度も脚本を読み返さなければならなかったという。

 アメリカで行われた記者会見で、ニコールは「内容を理解するのに何度も読み返さなければならなかったわ。作品の背景が何層にもなっていて、私はただキャラクターの感情をつかもうとしていたの。多分パクの監督作品の強みはこの独特の雰囲気なんだと思うわ」「台詞はそこまで多くなくて、映画の中での表現がとても意味を成すような内容になっているの。パクが全てに至って詳細まで描いたやり方は並外れたものがあるわね。彼の色や音の使い方ってとても独特で偶然によって生まれたものではないの」と話している。

 またニコールは、マシュー・グッドや、ミア・ワシコウスカも出演している本作がどのジャンルにも当てはまらない型破りの作品で、全製作工程が終了するまでパクがどういう意図を持ってこれまでの撮影を行ってきたか見当がつかなかったと続けている。「この作品がどんなジャンルに当てはまるか分からないわ。定義のしようがないの。撮影中には驚きの連続だったわね。こんな経験なかなか得られないものよ。内容が入り組んでいて、監督が考える髪の毛のメタファーなんて私には全然分からなかったわ!」「彼はただ『次は君が髪の毛をブラッシングしている場面を撮るから』って言って撮ったんだけど、私は完成した映画を見た後で『ああ、なるほど!』ってようやく理解した感じだったわね。大げさにならないように見せるのは本当に大変だったわ。映画は映像で見せる会話そのものって教わったわ。言葉なしにストーリーを語れるようにならなきゃいけないの」

 そんな『ストーカー』は今月1日よりアメリカで公開されている。

(BANG Media International)

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