映画の字幕翻訳家で通訳の戸田奈津子さんが２日、都内で、映画「ナイト　ミュージアム／エジプト王の秘密」（２０日公開）のイベントに登場。昨年８月に死去し、自殺と報じられた米俳優ロビン・ウィリアムズさん（享年６３）の思い出を語った。

　戸田さんは、８０年代にウィリアムズさんと仕事で知り合ったが、その後は家族旅行に同行するなど、プライベートでも３０年近い付き合いがあった。昨年、家族に招待され、米サンフランシスコで極秘で行われた「しのぶ会」にも出席した。

　最後に会ったのは亡くなる１年ほど前。ブロードウェーでの舞台稽古に招待され、「また会おうね」と別れたという。

　戸田さんは「彼は天才。そしてエンターテイナーの権化。みんなに愛された、善の人。素晴らしい人でした」と人柄を明かし、「『僕は人の笑いで生きてる』と言ってました。あれだけいい方だけど、内面に地獄があったんだろうなと想像できます。でも、まさかあんな不幸な結末になるとは。大ショックでした」と回顧。

　同作はウィリアムズさんが最後に出演した実写映画とあって、戸田さんは「ロビンをしのんであげてください」と会場に呼びかけていた。