水卜アナ気象予報士で変わる局アナの資格取得事情【山田美保子のミホコは見ていた!】

 日本テレビの水卜麻美アナウンサーからの気象予報士試験に合格したという報せには心底驚いた。

 かつては資格取得を目指す女性アナらのために上司がプロを招き、局内で勉強会を開いてくれたり、それでは足りず、個人的に家庭教師を雇って猛勉したりしても試験に落ち続け、断念したアナを何人も知っている。一説には「年々難関になっていて、かつてとは比較にならない」とも聞く。

 そんなに難しい気象予報士試験になぜ女性アナが挑戦し続けていたのか。それは「30歳定年説」が根強かった時代に、一年でも長く、たとえ、お天気コーナーだけだったとしても喋り手として出続けるために気象予報士は必須資格だったからだ。

 だが、“お天気おねえさん”が「7時28分の恋人」と言われた時代からは様変わりし、ニュースや情報番組のトップ項目が気象情報となり、そのまま番組の大半が天気で占められるようになり久しい。因って石原良純や、清原博弁護士、さらにはSnowManの阿部亮平のように気象予報士の資格をもつコメンテーターが重宝される今、水卜アナが取得に動いた気持ちはわかる気がする。視野が広く、全出演者に目配りをしながら細やかに仕切る彼女ならば、プロの解説に聞き入ったり頷いたりしているだけでは足りないと考えたのだろう。

 現在、気象予報士のアナウンサーとしてもっとも出演時間が長いのは「ゴゴスマ~GOGO!Smile!~」(CBC・TBS系)の沢朋宏アナ。防災士でもあり、4月には気象防災アドバイザーに委託され、番組内では「お天気の沢さん」として定着している。

 さらに同番組でアシスタントを務めるベテランの古川枝里子アナも気象予報士と防災士の資格をもっているし、若い小川実桜アナや友廣南実アナも学生時代から気象予報士。友廣アナは8回も受験したそうだが、晴れて合格してからは「現役大学生の気象予報士」として「newsおかえり」(朝日放送テレビ)に出演。男性アナにも増えており、3日、「THE TIME,」で中継を担当していたHBCの堀内大輝アナの紹介テロップにライトな感じで同資格が紹介されているのを見たときには“時代”を感じたものだ。

 だが、やはり資格取得は難しく、東大院卒で局アナ採用が決まってから半年勉強しただけで一発合格した元メ~テレの南雲穂波アナのようなケースは超レア。全国の局アナの中でもっとも忙しいと言っても過言ではない水卜アナが5年間勉強して取得したのは感慨深い。彼女に触発されて資格取得に挑戦する局アナはさらに増えるに違いない。

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