岡田将生「僕はバランサー」24年高畑充希と結婚、1月パパに 5年ぶり舞台で“リアル夫”演じる
デビュー20周年の俳優・岡田将生(37)が、主演舞台「移民」(来年1月11~31日、東京芸術劇場シアターイースト)で、5年ぶりに舞台演技に挑む。演出家・加藤拓也氏による夫婦の選択を描く物語で、2024年に俳優・高畑充希(34)と結婚し、今年1月に第1子の誕生を発表した岡田にとっては、タイムリーな題材。作品への思いを聞く中で見えてきたのは、人間味あふれる飾らない素顔だった。
数々の映像作品に引っ張りだこの岡田が、5年ぶりとなる舞台でリアルな夫役を演じる。
今作は、NHK連続テレビ小説「虎に翼」で共演した土居志央梨(34)との2人芝居。人類の月移住計画が進む近未来で、一組の夫婦が直面する「出産と女性のキャリア」を鋭い会話劇で描く。
岡田は「僕も子供が生まれて妻もいる中で、共感できる部分があった」と話す。特に着目したのは「そんなつもりで言ってないのに」という夫婦の会話のすれ違いだ。
「男性脳っていうんですかね、話を組み立ててすぐ結論に向かってしまう。女性はそうではなく、いろんな角度から話を進めていく」と説明。「それが息苦しさでもあり、だからこそ面白いなと思った」とうなずいた。
その上で、今作は「出産によって女性だけキャリアが止まること」がテーマの一つといい、「男性側や社会がどう変えていくかが重要」と語った。今の自分と重なる題材に「やっぱり相手のキャリアも考えるし、仕事をしてほしいなと思う」と率直な思いを口にした。
仕事と家庭のバランスについても「僕はバランサーだと思います」と表現。「ちょっとずつ社会も変化して、今も変化してる途中。自分自身もアップデートして行かなきゃいけない」と続けた。
大切なことは夫婦で向き合うこと。「会話を止めちゃいけないですよね。でも、疲れるじゃないですか、会話って。だから逃げたくなるし、僕も何度も逃げますけど…お互いが納得するまで話し合うしかない」。
一通り話し終えると、岡田は思わず「いやー今日の取材が一番辛いです」と苦笑い。「芝居の面白い部分を言いたいけど、地続きに自分にも向かって来るから、すごく答えが難しい」と本音をのぞかせた。
最後の舞台出演から5年がたった。「僕は舞台に立ち続けることに、心に体にいろんな影響があった」といい、「日々かけられている緊張が、あんまり体に良くなかった」と告白。また、「映像作品でいろんな現場に行ってみたい思いもあって、自然とその年月になってしまった」という。
それでも「決して舞台を嫌いになったのではなく、一回自分の中でリセットしたかった部分もあって、それがようやく整った」とし「加藤君の舞台なら」と出演を決めた。その上で「今、僕は健康が一番。体もそうですけど、心の健康がすごく大事」とも打ち明けた。
「あっという間」というデビュー20周年。これまでを振り返り「強み、みたいなのはない」という。「『私はこうなんです』がずっとないのがコンプレックスで、それでいろんな役をやりたいという思いがあった」と原動力を明かした。
「常に向いてないと思いながらやっている。求められなくなったら辞めるだろうし、求められて、自分でつかんでいきたい思いもある。ちぐはぐなんですけど…」。飾らない言葉の数々に、岡田の人柄がにじんでいた。
◆岡田将生(おかだ・まさき)1989年8月15日生まれ。東京都出身。2006年にデビューし、翌07年にドラマ「花ざかりの君たちへ~イケメン♂パラダイス~」で一躍人気に。09年の映画「ホノカアボーイ」「僕の初恋をキミに捧ぐ」「重力ピエロ」で日本アカデミー賞新人俳優賞受賞。10年の「悪人」「告白」、24年の「ラストマイル」で同優秀助演男優賞を獲得した。身長182センチ。妻は俳優の高畑充希。1児の父。
