南沙良「こんなにギリギリの役が続くなんて」5作連続悪役演じる NHKドラマ「会社員」話題

 NHKのドラマ「会社員」(火曜、後10・00)が話題を呼んでいる。出世のためハラスメントをもみ消そうとする大手企業幹部を巡るサスペンス。物語に緊迫感をもたらしているのが、主人公を脅迫する派遣社員役の南沙良(24)だ。5作連続で悪事に手を染める役柄を演じており「まさかこんなにギリギリの役が続くなんてびっくりです」と笑う。今作では、どんな顔を見せてくれるのか。現在地を聞いた。

 “悪事の申し子”になっているとは思えぬ透明感で朗らかに笑う。5作連続で問題を起こしていることを伝えると「犯罪をする役で解放することや表現することの楽しさに改めて気づけたのは良かったなと思います。のびのびとやってます。やりやすいです。ありがたい!」とうれしそうだった。

 今年は映画「万事快調〈オール・グリーンズ〉」で大麻を栽培し、「禍禍女」でストーカーとなり、「殺手#4」で殺しのスキルを学び、「マジカル・シークレット・ツアー」で金を密輸。今作では主人公を脅迫と、とてつもない1年になっている。

 主演の吉田羊と激しくぶつかり合う派遣社員・るり役。ハラスメントのもみ消しを許さず、追い詰めていく。動機はまだ語られていないが、役について「昔の出来事によって、見て見ぬふりをする自分自身がすごく許せない、頑固者になっていったんだと思うんです。私も、めっちゃ頑固なんですよ。似てる部分が多いなと思います」とシンパシーを感じている。

 デビュー当時は暗い役が多かったが、近年は役の幅が広がり、あっけらかんとした役も重めの役も軽やかに横断している。感覚派だったが、2024年ごろからワークショップに通い、演技を勉強し直しているという。

 「前までは感覚でやっちゃってたんですけど、やっぱりいつか必ず限界というか、天井があるなって。私は感覚じゃなくて、もっといろんなことを積み重ねた方がいいんだなって気づいて始めました。知識はいろんなものを豊かにするし、それまでと全然違うと思います」

 学び直しを始めた時期を「氷河期」と表現し「凍りついて耐えてた。いろんなものを固めていた地固め期でした」と説明。改めて土台を作り直し、今後について「大きいビルを建てたいですね。これまでは崖の先に建ってる家みたいな感じで、常に死と隣り合わせだったので」と独特な言い回しで将来図を明かした。

 ◆南沙良(みなみ・さら)2002年6月11日生まれ。東京都出身。14年にティーン誌「ニコラ」のモデルオーディションでグランプリを受賞してデビュー。17年に女優業をスタートさせると、翌18年に映画「志乃ちゃんは自分の名前が言えない」でブルーリボン賞新人賞など映画賞を席巻した。21年4月期のTBS系ドラマ「ドラゴン桜」で民放連ドラに初出演。来年1月に「劇場版『虎に翼』」「カイジ 人生リベンジゲーム」と2本の出演映画が待機している。

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