ミセス大森元貴 3カ月半で20公演のKアリーナ公演発表→大反響を得て実感「やっぱおかしなこと言ってるんだ」【インタビュー後編】
男性3人組ロックバンド・Mrs. GREEN APPLEが30日に3年ぶりのオリジナルフルアルバム「POPS」を発売し、ファンクラブ限定アリーナツアー「SHADOWS」の開幕させる。フロントマンであるボーカル・ギターの大森元貴がこのほど、取材に応じた。インタビュー後編では、国民的バンドとなった現在地のほか、話題になっている定期公演について言及した。
--フェーズ3に込めた意味を教えて。
「フェーズ2は始まる時に『売れよう』みたいなことを掲げた。色んな事をさせていただき、間口を広げていくタームだったと思うんですよね。多くの人に知ってもらえて、フェーズ3は知ってもらった中で正しく愛情を返していく、深度を深めていくことを大切にしたフェーズ。ファンを巻き込んで、楽しい思い出を増やしたい。連なった先に大きい夢がさらにあるといいよなと」
--来年、Kアリーナ横浜で3カ月半で20公演の定期公演「Harmony2」を開催。公演数の多さが話題になっている。
「同じ会場での定期公演は、サーカスというエンタメから発想を得た。2年前に無印の『Harmony』を10公演やらせていただいた。すごく好評で、我々も新しいライブ体験だなと思って、刺激を受けた。多くの人に見ていただきたいということで、今回は倍の20公演にしました。Kアリーナ20公演ということで再度注目を得て、やっぱりおかしな事言ってんだということを実感した。費用どうこうではなく、ファンファーストとして僕らもやっていて楽しかった。SNSしかり色んなものに手を伸ばせる中で、実際にお金を払って芸術に触れる体験を廃れさせていけないという気持ちがある。ライブを守りながら、選べるシステムを作りたい。その一個の形が定期公演ですね」
--音楽以外の仕事について思うことは。
「僕が小さい頃は、マルチに色んな事をされている芸能人の方がいた。元々ポップな王道を毛嫌いする人たちが向かう先がロックみたいな風潮があった。大衆的なバンドがいてもいいんじゃないかという感覚です。僕らが楽しいと思える活動をしたいというのが、僕らの美学。生業が音楽で真ん中にあるけど、いろんなことを一生懸命頑張れる人ってかっこいいなと思う。遠慮せずにいただいたお仕事をやろうという感覚ですね。バンドとして次の世代にちゃんとつなげるような、新しい因子になりたい」
--30代を迎え、心境や音楽作りの変化はあるか。
「特にないですね。体調面は気をつけたいなと思う。ずっと音楽ばかりやっていて、『僕はどこに向かうんだろ』というという不安はありますけど、そういう性だし(笑)。悩んでいてもしょうがないなって」
--1カ月間の夏休みは、何をして過ごしたか。
「家族と山中湖の方に3日間行きました。大変偉そうな『夏期休暇』というリリースを出したんですが、気付かれても声をかけることを控えていただいた。お互い気付いちゃって照れちゃったり(笑)。ゆっくりと家族の時間を過ごせたのでよかったです。2週目からは、いてもたってもいられなくなって、打ち合わせを始めていました」
--食欲の秋にちなみ、自身のパワーフードは。
「こういう仕事なのでめったに食べられないけど、気合を入れない時にはニンニク強めがパワーフードなのかな。あまり食に興味なくて、3食同じでもいい。演技の現場で昼食の時間にご飯頂いていると、共演者の方に『大森さんって食事されるんですね』と言われます。パスタが好きと公言しているけど、ワンプレートで済むから好き。食べる順番を気にしなくていいから」
◆大森元貴(おおもり・もとき)1996年9月14日生まれ。東京都出身。2013年にMrs. GREEN APPLEを結成。フロントマンとしてバンドの全楽曲の作詞、作曲/編曲、さらに作品のアートワークおよびミュージックビデオのアイデアまで、楽曲に関するすべての要素を担当する。俳優としては昨年放送のNHK連続テレビ小説「あんぱん」に出演。同年4月公開の映画「#真相をお話しします」では映画初出演にして初主演を務めた。
