4人組ロックバンド・クレイジーウォウウォ!!がTikTok30億回再生 おじさんに刺さる理由とは

クレイジーウォウウォ!!の(左から)川口凛音人、内田琥太朗、杉村優希、奥村温輝
クレイジーウォウウォ!!ロゴ
アルバム「WOW」ジャケ写
3枚

 結成わずか2年の4人組ロックバンド・クレイジーウォウウォ!!が快進撃を続けている。昨年10月に発表した楽曲「トンツカタンタン」がSNSを中心にバイラルヒットを記録。MVは1300万回再生を突破し、TikTok総再生回数は30億回越え。7月22日に新アルバム「WOW」をリリースし、11月からは初の全国ワンマンツアーを開始と、勢いが止まらないバンドの現在地と未来図についてボーカル・杉村優希(20)に聞いた。

 耳に新しく、それでいて不思議と体になじむ。平均年齢20歳の4人が奏でるメロディーは、そんな魅力にあふれている。昨年10月発表の「トンツカタンタン」が今年に入り人気急上昇。飛躍となった“トンツカフィーバー”を杉村は「バンドがTikTokでバズるって、あまりなくて。想像以上でした」と驚く。

 SNSでバズッてもすぐに収益へつながらないため「今もバイトをしています。バズったら『億万長者だ、やっほー!』と思っていたけど、そんな甘っちょろい話はないなって」と笑った。

 それでも、数字だけだったヒットの感覚は夏フェスで変化。8月22日に香川で行われた「モンスターバッシュ」では別ステージの開始待ちの人、物販エリアの人が「リハーサルで『トンツカタンタン』を始めたらブワーっと来て」と押し寄せた。「曲のポテンシャルを改めて確認した」という一幕だ。

 「トンツカ-」のイメージは強いが、曲はバラエティーに富む。杉村の経歴も要因の一つ。音楽専門学校では「元々はアイドルへの曲提供とか、劇伴(劇中音楽)とか、裏方で作曲をやるために入学した。全ジャンルを網羅しなさいと育てられた」。だが、決して環境だけで磨かれた才能ではなさそうだ。

 「音楽の日本史はなるべくあさるようにしています。戦後から」という驚きの探求心こそ真骨頂。例えば大好きなSMAPの曲でも「ルーツはどこにあって、どのエッセンスが入っているんだと調べると、その時代に渋谷系がはやって。そこにつながるのかと。そこからハウスにつながり…」と語りは止まらない。

 ロック調の曲「VIVA!!」では「歌詞の『あ、ビバビバビバ』は、ドリフターズさんの『ビバノン音頭』の影響です」と明かす杉村。ドリフ入ってんの!?と、ツッコまずにはいられなかった。

 ドリフへのリスペクトぶりは「僕らのバンドのロゴは『ドリフ大爆笑』(コント番組)のオマージュです」という部分にも表れ、そこもドリフ入ってんの!?と、こちらのツッコミも止まらない。

 「ヒャウィゴゥ」は「アース・ウインド&ファイヤーさんの『セプテンバー』みたいな要素も」と“らしさ”は残しつつ多ジャンルのエッセンスをちりばめる。耳に新しく、不思議と体になじむ秘密が、そこにあった。

 「お茶の間でテレビを見て、そこにいるだけで日本が元気になる感じを出したい」と、目指すのは“国民的バンド”だ。TikTokでバズリながらも「ファンの3割ぐらいは中高年のおじさん」という状況が、彼らの歩む道を指し示す。

 目標は「紅白の舞台に立ちたいです。ミュージックアワードジャパン(MAJ)にも出られたらカッコいい」と“国民的行事”のど真ん中。予測不能な成長曲線を描く4人から、目が離せない。

 ◇クレイジーウォウウォ!!(くれいじーうぉううぉ) 24年5月に杉村優希(Vo&Gt)、奥村温輝(Gt)、内田琥太朗(Ba)、川口凛音人(Dr)の音楽学校の同級生4人で結成。25年10月に発表した「トンツカタンタン」が26年に入ってSNSで話題を呼び、MVで1300万回再生突破、TikTokの音楽チャートTOP50で4週連続1位となるなど総再生回数は30億回越えのバイラルヒットを記録。7月22日に新アルバム「WOW」をリリースし、11月からは初の全国ワンマンツアーを行う。

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