“是枝チルドレン”の新星・七瀬ふうり12歳 メディア初取材「写されるっきゃない!」 是枝裕和監督の新作映画に満場一致抜てき

 “是枝チルドレン”に新星が現れた。是枝裕和監督の新作映画「ルックバック」で話題となっているのが、主人公・藤野の幼少期を演じている七瀬ふうり(12)。演技初挑戦ながら、オーディションでは「全員が『藤野が来た』と思った」と満場一致で抜てきされた。公開前後の舞台あいさつでも、天真らんまんが爆発して大物感たっぷり。素顔に迫ると、メディア初取材とは思えぬ堂々たるふるまいで周囲を魅了した。

 対面した中学1年生は完全に“藤野”だった。メディア取材初で、写真撮影の際には、多くの大人が見守っている状況に「気になりますね」とつっこみを入れ、「写されるっきゃない!」と腹をくくって笑いを誘った。是枝監督が「1次面接で会ったスタッフ全員が『藤野が来た』と思った」と語った言葉が、大げさではないことがすぐに分かった。

 小学校で同じクラスだった、快活な藤野とひきこもりの京本が漫画を共作する青春劇と、その後の人生を描く「ルックバック」。自信家だけど、どこか憎めない藤野を七瀬が演じると見事な愛されキャラとなって、物語の導入部分を牽引した。

 オーディションで抜てきされた是枝チルドレンのひとり。「『受かろう!』って思いでオーディションに行って、最初に『夏休みに何をしてましたか?』って聞かれたんですけど、ハイ!ハイ!ハイ!って挙手しました。挙手制じゃなかったのかもしれないですけど、私がしちゃったのかもしれないです。はい!」。屈託がなく、マイワールドに引き込む不思議なパワーの持ち主。若さゆえの危うさと魅力にあふれている。

 兵庫県出身。小学4年生のときに大阪のショッピングモールで買い物をしているときにスカウトされた。俳優に興味があったわけではなかったが、今作で運命の役と巡り合い、本格デビュー。子供たちの「自然体の良さ」を引き出す演出で知られる是枝監督からは、台本を渡されず、その場でセリフを伝えられた。

 演技は初めてだったが、「セリフをその場でパッと覚えるのは難しいけど、自主練タイムに六花ちゃん(京本役の岡田六花)と練習して、監督にOKをもらって。自分の思うままにやってほしいみたいな感じでした!」と伸び伸び自分を表現した。

 学校では帰宅部だと言い、目の力をぐっと強めて「早く帰りたかったので」と重い決断を口にするように説明。独特の緩急が真骨頂で、将来像を聞くと、らしさ全開にまとめた。

 「演技をすることは楽しんだぞって思わせていただきました。いろんなことに挑戦して…有名になりたいです!はい!」

 にやりと笑い、うふふと恥じらう姿が愛嬌たっぷりだった。

 ◇七瀬ふうり(ななせ・ふうり)2014年1月7日生まれ。兵庫県出身。映画「ルックバック」が俳優デビュー作。趣味はスライム集め、ゲーム、食べ物のパーツ集め、運動、作詞、アニメ。ゲームは「スプラトゥーン」「フォートナイト」が得意という。身長154センチ。小学校時代には、代表委員として「ありがとうBOX」創設などに尽力した。映画2作目となる「旅する練習」が来年公開予定。

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