【ヤマヒロのぴかッと金曜日】問題山積 今語るべき政治の本質とは!?でも…私の発言拒否はゴメンちゃい。

山本浩之アナウンサー
 自民党役員人事で再任論強まる鈴木幹事長
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 久しぶりにテレビの生放送でやらかしてしまった。隔週で出演している『よんチャンTV』(MBS)で、先週、内閣改造と自民党役員人事について話を振られ、「私は興味ないです!」。咄嗟のことだったので思わず本音が出てしまった…。コメンテーターのコメント拒否。さぞ視聴者の期待を裏切り、スタッフをがっかりさせたことだろう。

 政治に興味がないからではない。1992年の参院選・選挙特番から長年キャスターを務めてきたので、政治がいかに重要かも心得ているつもりだ。55年体制の後、政権が交代したのは3回。93年の非自民連立内閣と、その後の選挙制度改革で誕生した小選挙区比例代表制の下で2009年の民主党政権と2012年の自公連立政権はオセロゲームのように権力が移り変わった。この選挙制度には欠陥もあるが、政治家に緊張感を持たせる点でわかりやすい。国民の信頼を得られないと権力を失うからだ。

 そこで、今の政治状況に目をやれば本来なら期待されるはずの野党の体たらくには目も当てられない。中道改革連合は解体する。衆院選で敗北した時点で野合はダメだとわかったはず…。中道と立民は一緒にはなれっこない。前にも書いたが、大きな絵を描ける人間がいない。公明は『高市後の自民』にくっつこうとするだろう。国民民主も「維新の後は、君らの力を借りたい」と誰かに囁かれて待っているだけなら、旬は終わる。「食べられるうちに好きなだけ果実をいただこう」と思って連立を組んだ維新の方がまだわかりやすい。

 数を力に、今の自民党は危機感を持つ必要がないわけだ。じゃあ内閣改造なんてする必要あるのか?

 よだれ垂らして大口あけて、閣僚ポストを順番待ちする『大臣になりたいだけ』の議員の顔がチラついた。「そんな人事になぜ国民が関心を払う必要があるのか」と思った瞬間、先の「興味ないです!」発言になってしまった。発言自体は浅はかと言われても仕方ないか…。

 だが、やっぱりしっくりこない。今週、報道されたように、政府は消費減税に関する大綱を自民党に示した。普通は年の瀬に決めるものを内閣改造、党役員人事を行う前に示したのは、自民党議員への『踏み絵』に他ならない。

 2年間限定の飲食料品のみという、高市首相の描く「悲願の消費減税」はほとんど効果はないに等しいのだが、これは有権者への公約だ。以前から言ってるように選挙公約を守らないのはあり得ない。やらなければ間違いなく支持率は下がる。逆に実行することで政権を強くし、党内の政敵も取り込んで来年の総裁選は無投票で再選したいのが本音なのだろう。そのための消費減税なのだ。

 自民党に示した大綱の原案には、農家や外食産業への特例や支援策も盛り込まれたが、円安や物価高で青息吐息の庶民のための本当の救済となっているのか。

 他にも、先々週書いたように、収入が上がっても可処分所得が減る“隠れ増税”をどう考えるのか。人手不足の福祉現場で補助金を食い物にする「あっせん業者」をこのまま放置するのか。災害で生活が困窮している人への救済をどう考えるのか。政府に問いただしたいことは山ほどある。離合集散の野党、その足下を見透かすように答弁しない政府。

 まともに論戦が繰り広げられる政治には、興味どころか人一倍関心が高いのだが…。

 ◆山本浩之(やまもと・ひろゆき)1962年3月16日生まれ。大阪府出身。龍谷大学法学部卒業後、関西テレビにアナウンサーとして入社。スポーツ、情報、報道番組など幅広く活躍するが、2013年に退社。その後はフリーとなり、24年4月からMBSラジオで「ヤマヒロのぴかッとモーニング」(月~金曜日・8~10時)などを担当する。趣味は家庭菜園、ギターなど。

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