柴崎楓雅「テセウスの船」怪演から6年-今度は鬼塚揺さぶる フジ系ドラマ「GTO」で知性派生徒役を好演 窪塚目指し新境地へ
俳優の柴崎楓雅(18)が、カンテレ制作のフジテレビ系ドラマ「GTO」(月曜、後10・00)で生徒役を好演中だ。メーン回となった24日の第6話では、主演の反町隆史演じる教師・鬼塚と真っ向から対峙(たいじ)した。2020年のTBS系日曜劇場「テセウスの船」で主人公たちを翻弄(ほんろう)する少年を怪演してから6年。魔少年と呼ばれた柴崎が、高校生となって鬼塚を揺さぶっている。
「GTO」は、オーディションでの抜てきだった。3次まで進むと台本が3つ用意されていたが、1つ目の演技をして、トイレに行って戻ると「帰っていい」と告げられたという。
「トイレに行ったらダメだったのかとヘコみました」と苦笑するが、唯一やった台本が現在演じている福田樹のセリフ。東大進学を目指す知性派の生徒役で、ベストマッチと判断されて即決だった模様だ。
中心となる生徒役11人には、クランクイン前に役作りのための集中レッスンが用意された。「とにかく感情を無にしろ」とアドバイスを受け、樹の本質を染みこませたという。AIを積極的に使う役どころだが「今では普段のオーディション前にAIに相談したりしてます。自分の一人称も樹と同じ『僕』になってきて、もう樹です」と笑った。
現場では、28年前の前シリーズで小栗旬、窪塚洋介らを熱血指導した中島悟監督から演出を受ける。演技に悩み、主演の反町に相談することもあるが「ほぼ鬼塚先生」と役そのものだという。
印象に残っている言葉を聞くと「この作品を通して、ヒットなのかホームランなのか満塁ホームランなのか、それとも逆転満塁ホームランにするのかは自分たちで考えろ。どう転ぶか分からないけど、みんなで楽しもうな!俺の夢についてきてくれてありがとう!」と言われたといい「反町さんって常に鬼塚先生なんですよ」と証言。全員が役に染まりきり、全身全霊で挑んでいるからこその熱量がドラマを支えている。
現在は高校2年生。2020年放送の日曜劇場「テセウスの船」では、当時11歳で竹内涼真演じる主人公を翻弄(ほんろう)し、SNS上で魔少年と呼ばれた。6年を経た今作でも鬼塚を困らせて存在感。クールでミステリアスな雰囲気から「犯罪者や悪い人の役ばっかりなんですよ」とセルフツッコミするが、本人はトークの緩急が巧みで笑顔も多い。
実は1年前に父親から映画「GO」を見るように言われ、主演の窪塚に感銘を受けていた。その直後のオーディションに運命を感じている。今作でも窪塚が演じた菊池善人の生徒時代と同じ席位置に座っており、クラスでのポジションも似ている。
「窪塚さんが演じてこられたような役をやりたいと言ったらおこがましいかもしれませんけど、いつかはそうなりたいです」。鬼塚教室の先輩を目標に、新境地に至る自分に期待していた。
◆柴崎楓雅(しばざき・ふうが)2008年4月22日生まれ。東京都出身。17年夏にスカウトされ、18年7月にドラマ「幸色のワンルーム」でデビュー。主な出演作はドラマ「テセウスの船」「スカイキャッスル」、映画「約束のネバーランド」「GHOSTBOOK おばけずかん」など。趣味・バスケットボール。特技はルービックキューブで「1分あればそろえられる」。
