【ヤマヒロのぴかッと金曜日】このイライラは暑さのせいなのか!?黙ってられないオカネの話!!

山本浩之アナウンサー
自民党の税制調査会と社会保障制度調査会の合同会議であいさつする小野寺五典税調会長(中央)=3日
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 ホンマに暑い。クソ暑い。あと4日で9月とは思えない。「生きてますか~?」とカラ元気で挨拶を交わし、真夏の労働で疲れきった身体を労わりながら凌ぐ日々だ(畑仕事は勝手にやってるだけだケド)。これだけ暑いと、涼しい顔をして人の懐に手を突っ込んでくる連中が許せないという思いに駆られるので、9月の臨時国会までまだ日はあるが、ひと言つぶやいておく。

 「収入が上がったはずなのに、使えるお金が減った。だって手取りが…」という人、けっこう多いはず。明細をよく見比べてほしい。

 政府が旗振って、春闘で3年連続5%超え!(正直、中小企業の多くはそんなに上がってないけれど)などと連合も一緒になって胸を張るが、実質使えるお金がどれだけ上がっただろう。

 今月19日の日経新聞によると、年収550万円ほどの平均所得者の手取りはコロナ前と比べ1割以上減ったそうだ。低所得者層の可処分所得は20%も落ち込んだ。

 これは、賃上げで収入が伸びると所得税の税率がより高い区分に移って実質『増税』となる仕組みで「ブラケットクリープ」と言われる『隠れ増税』なのだ。いわゆる『年収の壁』問題と同じと考えれば良い。

 各主要国では、所得税の課税区分や控除額を物価に連動させる仕組みが一般的らしいが、日本は物価上昇に合わせた税制が整備されていない。そりゃあ世論調査で『物価高対策が不十分』との怒りが噴き出すのも当然だろう。つなぎの消費税をどうするかばかりに明け暮れ、肝心の「給付付き税額控除」を社会保障国民会議で詰めきれなかった。

 働くのが馬鹿馬鹿しくなってくるが、一方で多くの庶民は「消費税減税で財源は大丈夫?」と心配を口にする。じつに健気だ。自分の財布と同じくらい国家の台所事情を気遣っている。。。何度も言ってきたように「おカネに色はついてません!!」。財務省と御用学者と、バランスをとりたがるメディアがお題目のように財源論をぶち上げているだけ。

 「消費税特別会計」なんてものはこの国に存在しない。なので一般財源としてこれまでも普通に使ってきた。現に、社会保障ではなく、国債の償還のために消費税を使っていた過去がある。何年か前、安倍さんが会見で言ったじゃないか。みんなだまされてはいけないよ、ホントに。

 消費税減税については今年の選挙公約だったのだから、これは最優先で実行しないといけない。有権者が選択したのだから。ただし「飲食料品に限り」などと中途半端なものだったので、個人経営の飲食店や農家への対応をこの秋の国会でしっかり詰めないと一部の人たちだけがしわ寄せを食ってしまう。

 暑っついなか誰がコメや野菜を作ってると思ってるんだ!ラーメン売れば売るほど赤字になるぞ!国民の物価高対策を求める声はもはや悲鳴に近いのに、いっこうに真剣味が伝わってこない。

 最後にもう一つ。2年後、元の税額に戻す話になったとき、ひょっとして『先送りして良いかどうか、国民に信を問う』で選挙もあり得る!?って誰かが言ってたけど、これもいつか見た風景だ。勝つためにはなんでもありの世界だからホントにやってしまうかもしれない。政治屋も官僚も自分たちのことしか考えてないぞ!怒れ!!

 ◆山本浩之(やまもと・ひろゆき)1962年3月16日生まれ。大阪府出身。龍谷大学法学部卒業後、関西テレビにアナウンサーとして入社。スポーツ、情報、報道番組など幅広く活躍するが、2013年に退社。その後はフリーとなり、24年4月からMBSラジオで「ヤマヒロのぴかッとモーニング」(月~金曜日・8~10時)などを担当する。趣味は家庭菜園、ギターなど。

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