桂文枝、上方落語協会の新寄席構想「三つ目をつくりたい」若手、中堅落語家には猛ゲキ「打ち上げやってる場合じゃない」
上方落語協会会長の笑福亭仁智(73)と最高顧問の桂文枝(83)が10日、大阪市の天満天神繁昌亭で、同所の「開場二十周年記念特別公演」(9月15~23日)の制作発表会見を行った。
文枝は「上方落語協会が持つ寄席を、ひとつでもふたつでも増やしたい。具体的には決まってないけれども、ある市長さんと話をして。具体的になれば、仁智会長にも相談してやっていきたい。急に土地(の価格が)が上がったので難しいんですけど、三つ目の寄席をぜひ、なんとかつくりたい」と繁昌亭、神戸市の喜楽館に続く定席の構想を明かした。
さらに「そのためにも、たくさんの人に見にきていただけるような落語を、みんながやらないとだめですし。若い人、中堅の人、本当にがんばって…」と奮起を促した。
文枝は、繁昌亭が上方落語界にもたらした大きな効果は認めながらも「みんなが仲良くやりすぎているところもある。楽屋でみんな楽しく過ごしている。終わったら『どこへ食べに行く?』とか。ぼくらが落語を始めた頃は、終わったら打ち上げとかなかった。それぞれが、師匠の家に帰らなあかんというのもありましたけど」と弊害も指摘した。
「これからの20年は、切磋琢磨(せっさたくま)して、競争して、たくさんの人気者が出ていただきたい。この20年、この小屋ができたことで安心しているところがあったんじゃないかなあ…」と、上方落語界から新たなスターが出ないことをぼやいた。
文枝は「終わったら打ち上げやってる場合じゃなくって、帰って稽古する。朝起きて稽古する。必死になって繁昌亭、上方落語をどうすれば、もっともっと活気づくか、考えてほしい」と猛ゲキを飛ばした。
