尾上右近 国宝の「はやりに乗っかって」とニヤリ、初役「鷺娘」 自主公演ラストには「すがすがしい気持ち」

意気込みを語った尾上右近
意気込みを語った尾上右近
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 歌舞伎俳優の尾上右近が23日、大阪市内で自主公演の第十回「研の會」FINAL(9月5日~6日、大阪・国立文楽劇場、10月2日~3日、東京・明治座)の取材会を行った。

 2015年から始まり、今回でひと区切りとなる右近は「始めた当時は10回やることが必死のパッチだった。10回で終わるのはすがすがしい気持ち」と振り返り、「感謝を込めて盛大にやりたい」と意気込んだ。

 初役や珍しい演目への挑戦で注目を集めてきた「研の會」。ラストは長らく上演されていなかった「藝阿呆」、初役の「鷺娘」、第一回でも行い、昨年4月に歌舞伎座で好評を得た「春興鏡獅子」の3演目を披露する。 「藝阿呆」は生演奏で行い、昨年に大ヒットした映画「国宝」でも話題となった「鷺娘」は「はやりに乗っかるつもりで」とニヤリ。クライマックスが見どころで、「右近らしく、現代らしくやりたい」と意欲。「春興鏡獅子」は役者を志すきっかけになった思い出深い演目だといい、「人生の始まりをもたらしてくれた。気力、体力が必要で難易度が高い作品。若いうちに何度も再演したいという願いもあった」と経緯を説明した。

 「鏡獅子をやることを目標に生きてきたが、今は鏡獅子をやり続ける人生になった。(以前とは)心持ちが全く違う」とこの11年間での心境の変化を明かし、「与えられる立場から与える立場になった。また10年後には鏡獅子は全然違うものになっていると思う。今の段階だからこその鏡獅子を多くのお客さまに見届けてほしい」と呼びかけた。

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