山田五郎さんが67歳で死去 14日に自宅で 原発不明がんで2年闘病 「アド街」「タモリ倶楽部」など出演博識美術評論家
美術評論家で編集者の山田五郎(やまだ・ごろう、本名・武田正彦=たけだ・まさひこ)さんが死去したことが22日、発表された。67歳。東京都出身。山田さんのYouTubeチャンネル「オトナの教養講座」で、マネジャーが報告した。14日夕方に自宅で亡くなり、19日に親族や関係者が参列して葬儀を執り行ったという。2024年7月にステージ4Bの原発不明がんが発覚し、長らく闘病していた。
博覧強記ぶりで知られた山田さんが旅立った。
公開された動画では、20年以上、山田さんのマネジャーを務めた男性が「ここで悲しいお知らせを皆様にお伝えしなければなりません。山田、天国へ行ってしまいました」と報告。「メメント・モリ」をテーマに撮りためた講義動画が1本残っているという。
山田さんは2024年7月にステージ4Bの原発不明がんが分かり、同10月に公表。リンパや骨に転移して抗がん剤治療を受けていることを明らかにしていた。
関係者によると、入院嫌いだった山田さんは定期的に通院しながら闘病。自宅で家族らに看取られ、息を引き取ったという。
山田さんは上智大学文学部在学中にオーストリアのザルツブルク大学に1年間留学し、西洋美術史を学んだ。卒業後は講談社に入社。雑誌「ホットドッグプレス」の編集長などを経て、2004年に独立した。
編集者時代からテレビ朝日系「タモリ倶楽部」やテレビ東京系「出没!アド街ック天国」などにレギュラー出演。西洋美術や時計、街づくりといった幅広いテーマで講演や文筆活動を行った。
昨年10月には美術を解説する「オトナの教養講座」が評価され、第17回伊丹十三賞の授賞式に登場。足元こそ危うかったが元気な姿を見せ、「飯も食えてますんで。このひと月で3キロぐらい増えた。食べてるうちは死なない」と話していた。
今月17日配信の同チャンネルでは病状が悪化する中、鼻に酸素ボンベをつけて気丈にふるまう様子を公開。3月に昏睡状態となり、その後、歩けなくなって車椅子生活になったと説明した。
かすれた声で「この俺がだよ。飯が食えなくなった。固形物が一切食えなくなって。トドメにさ、この俺がだよ。タバコ吸えなくなった」などと食事も喫煙もできなくなった悔しさを吐露していた。
「アド街」には亡くなる6日前の収録まで参加。最終出演回は8月8日の放送を予定している。TBSラジオ「みうら五郎」は次回が最終回になると発表された。
