佐藤二朗に共演女優へのハラスメントと文春報道 所属事務所は反論「内容受け入れられない」本人も声明「誠実に芝居」

 2日発売の週刊文春が、俳優・佐藤二朗(57)のハラスメント行為について報じた。佐藤の所属事務所フロムファーストプロダクションはこの日までに反論する声明を発表。佐藤も「すべての『事実』が明らかになることだけを望んでいます」などとコメントした。

 文春は、フジテレビ系ドラマ「夫婦別姓刑事」での撮影中に、佐藤が共演した俳優、橋本愛(30)の頬に両手で触れるなど、複数の行為を詳報している。フジテレビの弁護士が「深刻なハラスメント」と認定したとも報じた。

 この報道について、フロムファーストは、「その内容を到底受け入れることはできません」と反論の声明を報道各社に送った。

 その中では「フジテレビ側が企画の段階で橋本の事務所から『橋本氏が過去に別の舞台の仕事でハラスメント被害受け、トラウマを抱えている為、ベッドシーンやキスシーンの制約が出る可能性がある』と言われるも、『今作品には当該シーン(性的なシーンやラブシーン)はないので、フジテレビ側はインティマシーコーディネーター(性的な描写やヌードシーンなどの親密なシーンを専門的にサポートする職業)を入れる必要はない』と判断した」と説明。

 また「橋本氏事務所より『日常動作のお芝居に関しては問題ない』と番組側に伝えられていた。そしてフジテレビ側から、『トラウマの件を佐藤の耳に入れておいた方がいいか』という問いに対して、橋本氏事務所は『お任せします』とお答えしている」と内情を明かした。

 さらに「番組側から弊社へ、橋本氏にトラウマがある旨が伝えられ、『佐藤さんに伝える必要はありますか?』と聞かれたが、弊社としては、日常動作のお芝居には問題がないという点と、絡みのシーンもない為、佐藤の芝居に制限をかけない方が良いのではないかと思い、プロデューサーの了解を得た上で、佐藤には橋本氏のトラウマ問題については伝えないこととなった」とも記している。

 また佐藤も「フジテレビのスタッフと共演者と共に誠実に芝居を行った事がこのような報道になってしまって大変残念です。僕は、すべての『事実』が明らかになることだけを望んでいます。」とコメント。SNSでも憤慨する思いを記している。 

【以下、フロムファーストの声明全文】

 この度は弊社所属俳優の佐藤二朗に関して、一部報道が出ており、お騒がせしております。しかしながら、当該記事には、事実とは異なる内容や、一方当事者からの主張のみを前提として構成されている部分が含まれており、弊社としては、その内容を到底受け入れることはできません。

 メディアの皆さまには真実を知っていただきたく、以下、経緯をお伝えさせていただきたいと思います。

 事の発端は今年3月22日、ドラマ『夫婦別姓刑事』(フジテレビ・2026年4月クール)の第一話撮影中、橋本氏に過去のセクハラによって身体接触の制限があることを知らされていなかった佐藤が、芝居中に橋本氏の顎に手が触れてしまったところから始まりました。 

 二人は夫婦役で、橋本氏演じる鈴木明日香が運転中に目を瞑り、助手席に座っていた夫役の佐藤が慌てるというコントシーンでした。その芝居中、目を瞑ったまま口だけを開ける芝居を橋本氏がしたため、「口ではなく目を開けて」と言って、佐藤の指が橋本氏の顎に触れてしまったのです。この接触が問題となるとは思いもよりませんでした。 

 その翌日、佐藤は、担当プロデューサーから橋本氏は過去のセクハラによって身体接触の制限があると聞かされましたが、具体的に芝居中にしていいことしてはいけないことが明らかにされなかった為、話し合いの場が持たれました。その際、プロデューサーからは「日常接触に気を付けるように」と言われました。その上で、「肩と腕以外を触れるときは事前確認が必要」というレギュレーションが決まりました。

 なぜ問題になるまで佐藤が橋本氏のトラウマを知らなかったのか。

 フジテレビサイドから佐藤にオファーをいただいた当初、相手役は決まっていませんでした。その後、相手役が橋本愛さんに決定したことが伝えられました。その時点で、番組制作側は橋本さんの事務所から過去に舞台の現場でハラスメント被害を受け、トラウマを

抱えていることが伝えられていたそうですが、そのことを佐藤に伝えるかどうかについて、橋本氏の事務所は「(フジテレビに)お任せします」とお答えされたそうです。 そしてクランクイン3カ月前に担当プロデューサーから、橋本氏が過去のハラスメント被害を受けたことによるトラウマがあることが佐藤のマネージャーに伝えられました。その際、担当プロデューサーから佐藤に共有する必要があるかという話になり、日常動作の

お芝居には問題がないという点と、絡みのシーンもない為、佐藤の芝居に制限をかけない方が良いのではないかとプロデューサーと話をし、プロデューサーの了解を得た上で、佐藤には橋本氏のトラウマについては伝えないこととなりました。

 佐藤は上記で決められたレギュレーションを守り、1話を撮り終えて出来上がった完パケを観て、素晴らしい出来だと感じました。そして、今後の撮影のためにもわだかまりを残さない方がいいと思い、橋本氏を労う意味も込めて橋本氏の楽屋を訪れました。

 そこにはスタッフの方もおり、3人が在室する状況の中で、俳優同士の会話として、橋本氏の演技が素晴らしかったと感じたことを伝えました。そして過去の心の傷は最大限、尊重されるべき社会だと心から思うが、トラウマがあって夫婦役を演じるなら先に状況を

相手に共有すべきである事、その状況が続くなら俳優を続けるべきではないのではないか

と僕個人は思います、と伝えました。この日、橋本氏は、佐藤が退室するときも笑顔でした。

 その後も佐藤はお約束通り、一貫してクランクアップまでそのレギュレーションを守り続けました。

 佐藤の言動がハラスメントにあたるものでないことは、専門家からの確認を受けています。

 上記のように経緯もきちんと週刊文春にはお伝えした中で、このような記事が掲載されました。

 このように弊社及び所属タレントの見解や事実関係について十分な取材・確認がなされないまま、一方的な内容が報じられることは極めて遺憾であると考えております。そして現時点で報じられる内容が客観的事実を正確に反映したものではないと認識しており、当

社の信用を不当に毀損するような報道には毅然とした対応を講じるとともに、適切な時期に正しい事実関係を発信してまいります。 

 佐藤はこれまでも数多くの現場において、共演者やスタッフの皆さまへの敬意を欠かすことなく、誠実かつ真摯な姿勢で作品づくりに取り組んでまいりました。今後もその姿勢に変わりはなく、関係者の皆さまへの感謝と敬意を忘れることなく、誠実に活動を続けて

まいります。 

株式会社 フロムファーストプロダクション

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