38歳中村翫政 20歳当時「イケイケドンドン」だった

 歌舞伎俳優の中村翫政と片岡千次郎と上村吉太朗が24日、大阪市・国立文楽劇場で上方歌舞伎会「『菅原伝授手習鑑』加茂堤・佐太村賀の祝」(8月22~23日、同所)の取材会に出席した。

 例年8月下旬に、上方歌舞伎の伝統を継承する関西の俳優による勉強会公演として位置づけられており、今年で第36回を迎える。片岡仁左衛門をはじめ、中村鴈治郎や片岡孝太郎、上村吉弥といった名だたる歌舞伎役者の指導の下、舞台が披露される。5月には大阪松竹座が閉館したが、「先輩方は、戦時中を乗り越えて僕らの代まで残してくれた。やめるのは簡単だけど、やめたものをもう一回復活させるのは大変」と、困難を乗り越えた過去を踏まえ、責任感を持ちながら日々の活動に励んでいることを強調した。

 演目について、片岡から「本当はやりたかった」と言われた桜丸役を演じる中村は、冗談を交えながら「20歳前後ってイケイケドンドンですから、(桜丸役を)できると思う」とサッカー元日本代表・本田圭佑の解説の言葉を用いて、過去の思いを笑いながら語ったが、現在では「恐れ多くて、進んで『はい!』とは言えない」と役の重さを実感する様子を見せた。続けて「身体から出るものと、大阪のにおいを大事にしながら頑張っていきます」と上方歌舞伎の本拠地である大阪での演目へ力強く意気込んだ。

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