宝塚 宙組新人公演「黒蜥蜴」初主演の鳳城のあん「0番の責任の重さを感じました」 涙声であいさつ
宝塚歌劇団宙組新人公演「黒蜥蜴」が18日、兵庫・宝塚大劇場で行われ106期の鳳城のあん(ほうじょう・のあん)が初主演した。
鳳城は舞台映えする容姿に、堂々とした芝居と伸びやかな歌で、初主演とは思えぬほど場を支配。セリフ回しにも工夫をみせ、演技に対し「いい意味で記憶がなかった」というほど、役に入り込み、熱演した。
新公に出演する最高学年であり、さらに同期のなかで最も成績もよく“長の長”と呼ばれる立場。公演後も「想像以上に難しく、新人公演メンバー一人ひとりが学ばせていただきました」と落ち着いた様子であいさつをしていたが、終盤は感極まったのか涙声になっていた。
優等生ゆえ「型にはまることが多かった」という。だが本役のトップスター・桜木みなとからは「本役をなぞらず、自由にはばたいて」とアドバイスをもらったことを明かした。
初の主演に、スポットライトは「神々しいほどまぶしかった」という。また「0番(舞台中央)は、端から見ると場所はわかるのに、実際に自分が立つと、わからなくなる。責任の重さを感じました」と振り返った。
また“長の長”ということで、初主演にもかかわらず、舞台全体への責任も大きかった。「これまでの自分のことだけで、隣が見えていなかったんですが、支えてくれる人がいて、無事やれることができました」と感謝した。
タイトルロールの黒蜥蜴役は、108期の梨恋あやめ(りれん・あやめ)が初ヒロインで演じた。通常の宝塚の娘役とは違った難しい役に体当たり。本役のトップ娘役・春乃さくらからは「ハプニングがあるのは当たり前。思い切ってやっちゃえ」と言ってもらったことで、安心して演じることができたという。緩急の効いた台詞まわしで、強くエキセントリックな難役に挑んでいた。
また本公演で水美舞斗演じる雨宮潤一役は107期の奈央麗斗(なお・れいと)が演じた。どこにいても目を引く美貌と、芝居心を感じさせる演技を見せていた。
東京宝塚劇場の新人公演は8月13日。
