星組 稀惺かずとバウホール初主演「銀二貫」 芝居と歌で魅了
宝塚歌劇団星組スターの稀惺かずと主演の「銀二貫」が12日、宝塚バウホールで開幕した。各組で活躍するスターぞろいの105期だが、バウホール主演は初となる。
同作は高田郁氏の人気時代小説を、2015年に月城かなと主演でミュージカル化。11年ぶりの再演となる。
宝塚らしいノーブルさが持ち味の稀惺は、和物の名作に体当たり。あだ討ちで父を亡くし、居合わせた寒天問屋井川屋の主人に銀二貫で命を救われたことで、商人として生きていくこととなった松吉を好演。抜群の芝居力に加え、所作の一つひとつが美しい。舞台袖に駆け込む演技でも、自然な男役らしい動きで、成長を感じさせる。また得意の歌でも、客席を魅了した。
ヒロインの乙華菜乃も愛らしい。汝鳥伶、輝咲玲央の井川屋のコンビが芝居を引き締めた。また碧海さりお、馳琉輝らにも見せ場があり、適材適所の舞台となった。
