石原裕次郎さんと美空ひばりさんの共通点を、裕次郎さんのライバルでひばりさんの元夫・小林旭が明かす

 戦後を代表するスーパースターの一人、小林旭(87)が4日、東京・浅草公会堂でコンサート「永久不滅のマイトガイ」の東京公演を行い、約1000人のファンを前に公演名通り永久不滅の健在ぶりを見せつけた。

 「昔の名前で出ています」、「北帰行」、「さすらい」、「ギターを持った渡り鳥」、「熱き心に」といった大ヒット曲など19曲を約1時間50分にわたり歌い上げたアキラだが、歌は苦手だという。

 「今でもそうです。今でも歌はとってもハラハラドキドキ。ドギマギしてるのをごまかして歌っちゃう。裕ちゃん(石原裕次郎さん)みたいにハラワタでもってうまいなと思わせるんだったらいいけど」と謙遜するが、この日も安定感十分な歌いっぷりで魅了した。

 その裕次郎さんとは映画「勝利者」(1957年)での短い初共演があり、映画「幕末太陽伝」(同)を経て、映画「錆びたナイフ」(1958年)で本格的に初共演。双方が一本立ちのスーパースターということもあり、その後の本格共演は映画「遊侠三国志 鉄火の花道」(1968年)ぐらいしかなかった。

 アキラは自身にとっての裕次郎さんを「大スター、大大スターですよ。皆で協力し合って力を出していくと素晴らしいものができあがっちゃうんだなあということを見本にしたようなスターさ。本人はバドワイザーを持って、テーブルの上に脚載っけて、自由奔放な姿を撮影所の中でしていて、そのまま石原裕次郎なので許されるということでキラキラしていた。全てがスター」と、最上級の表現で振り返った。

 萬屋錦之介さん、勝新太郎さん、三船敏郎さん、市川雷蔵さん、大川橋蔵さんら同世代の大スターや長谷川一夫さんら先輩の大スターは「名前に責任を感じて、自分なりの世界を奔放に表せなかった」と指摘し、それに対して裕次郎さんは「名前はどうでもいい、俺は人間・石原裕次郎だと、奔放に勝手気ままに動き回ったりするのが、誰にも何も言われずに、大事に保護されている」という存在だったと解説。

 自身と結婚していた美空ひばりさんと「ある部分、通じたものが自由奔放さということ」だといい、「なるほど天下を取る人っていうのは、自由奔放に動き回る度量があるということはスターになる要素。よそさんに何て言われようが私は私だと。よそさんに何て言われようが俺は俺だと」と合点がいったという。

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