テレ東・武田健太アナ 20代ながらベテランの風格 万能アナへ自分磨き「自分の殻を破れれば」NHKから今春移籍
4月1日付でテレビ東京にキャリア採用された元NHKの武田健太アナウンサー(29)が、即戦力として期待されている。NHKでは高校野球甲子園大会の実況中継に抜てきされていた実力派。新たな環境でバラエティーやドラマ紹介の司会などに挑み、研鑽(けんさん)を積んでいる。
まだ20代ながらベテランアナのような風格がある。武田アナは静かな物腰で、テレ東の良さについて「会社の雰囲気から違うというか、本当に皆さん明るいんです。アナウンス部の皆さんには圧倒される感じで。徐々に自分の殻を破れればと思っています」と語った。
NHK時代にアナウンス技術を学び、28歳の若さで甲子園のテレビ実況デビューした。昨夏には当時、注目を浴びていた健大高崎・石垣元気投手(現ロッテ)の中継に携わるなどステップアップ。30歳の節目を迎える年に退職と移籍という大きな決断を下した。
「アナウンサーとしての可能性を広げていきたいと思いました。前の職場で先輩に『しゃべり方や発声を含めて若いうちに身についたのは一生物だ』と言われたんです。テレビ東京は任される仕事が多岐にわたっていると、テレ東の番組が好きで見ていて分かっていたので、新しい自分を見つけて、また新しい自分を育てていきたいと思い、決断しました」
アクション映画やドラマ、eスポーツのナレーションなど経験のない領域に挑戦する日々。ディレクターから「明るくしてほしい」「激しくやってほしい」とオーダーされることもあるという。「皆さんと探りながら見つけていく楽しさがある。これまでと違った部分がありますね」と新たな一面を見せようと全力投球している。
得意分野のスポーツでは、経験のないプロ野球、競馬、世界卓球、ゴルフの実況に携わるのが目標。こちらでは即戦力の期待を受け、張り切っている。通勤時もスポーツ紙を読み込むなど「移動時間も休日も、ほぼ受験に近い感覚で勉強をしています。いろんなことに挑戦したいという思いで入ってきているので、ありがたいというか楽しいですね」と充実の日々を送っている。
「まだ、今なら新しい挑戦をしても順応できる確率が高いと。それを身につけてより幅広い表現がアナウンサーとして備わっていくように」。スポーツ、報道一筋から何でもできる万能アナへ-。新天地で自身を磨いている。
◇武田健太(たけだ・けんた)千葉県出身。2019年にNHK入局。初任地は長崎放送局。21年に福島放送局へ異動。24年3月の選抜高校野球でラジオ実況デビューし、25年8月の夏の甲子園で初のテレビ実況。趣味・特技は徹底した「節約」と「ポイ活」。担当番組は「スポーツ リアライブ~SPORTS Real&Live~」など。
