越山敬達17歳「すごい刺激をもらいました」堤真一の言葉に救われた TBS系「GIFT」で車いすラグビー選手熱演
俳優の越山敬達(17)が、TBS系ドラマ「GIFT」(日曜、後9・00)で車いすラグビーの選手を好演中だ。昨年公開され、歴史的大ヒットを記録した映画「国宝」で横浜流星の少年時代を演じ、注目を集めた新星は、先輩たちの言葉を糧に成長を続けている。ボーイズグループ・VOKSY DAYS(ヴォクシィ・デイズ)としての活動も本格化。めまぐるしい日々を振り返ってもらった。
日曜劇場「GIFT」では、3日放送の第4話がフォーカス回となった。天才物理学者の導きで再生の道を歩む車いすラグビーの弱小チーム「ブレイズブルズ」の最年少選手・坂東拓也、通称・BT役。複雑な家庭事情が明かされ、ぐっとチームに溶け込んだ。
昨年7月から5カ月かけて車いすラグビーを特訓。競技もさることながら日常の所作も難しく「体幹を使えない役なので、動かしてはいけないところが動いていないか、不自然なところがないかを教えてもらいながらのお芝居でした」と振り返る。撮影では、主演する堤真一の言葉に救われたという。
「すごい刺激をもらいました。どこかお芝居についていけない感覚に陥ったことがあったんですが、そのときに堤さんが『目をみて芝居をしたらいい。感情が形成されていくから』と言ってくださって、そこから意識しながらやっていました。視界が開けた感覚。可能性、思考の選択肢が広がったなと思います」
昨年の映画「国宝」では歌舞伎一家の御曹司“俊坊”を演じるなど、チャレンジングな役が続いている。ドラマ「天狗の台所」や主演映画「ぼくのお日さま」では等身大でノビノビとした演技が高い評価を得たが、俳優として新たなステップを踏んでいる印象だ。聞けば「国宝」以前と以後でまったく演技への取り組み方が変わったという。
「『国宝』の撮影中は、肌で感じるものが多すぎて、整理がつかなくなってました。ずっとキャパオーバーで、そもそもお芝居って何なんだろうと思ったり、弾けちゃった感覚でした」
何度も何度も李相日監督から「今どう感じて演じた?」と聞かれた。「『わっかんないよ』って思って、それがキャパオーバーの原因でした。なんかもう…役の感じ方がまったく違いました」。
数々の俳優たちが受けてきた李監督の千本ノック。「今は役にウソをつかない人になりたいと思っていて、『GIFT』の現場でも役に正直に、と思っていろいろ相談させていただきました。『国宝』の撮影中は余裕がなかったんですが、終わって、自分の中で整理がついてきてから思ったのがそのことでした」。俳優として明確に「第2章」に突入し「変わってきてますね。まだまだですけど」と照れ笑いした。
昨年12月からはVOKSY DAYSとしての活動もスタート。「GIFT」の大詰めの撮影とグループの公演が重なるなど、早くも二刀流の忙しさを味わっている。「グループを多くの人に知っていただける機会をもっと映像作品やモデル活動で増やしていきたい。広報担当です」。まだあどけなさが残る端正な顔に覚悟が宿っていた。
◆越山敬達(こしやま・けいたつ)2009年4月21日生まれ。東京都出身。ドラマや映画で多くの幼少期役を演じ、24年の映画「ぼくのお日さま」で初主演。同作はカンヌ国際映画祭「ある視点」部門に正式出品され、現地も訪れた。ドラマ「天狗の台所」「僕達はまだその星の校則を知らない」や映画「国宝」などに出演。ボーイズグループ・VOKSY DAYSのメンバーとしても活動している。
