阪神・高橋遥人またまた無双 3戦連続完封「うまくいき過ぎです」バッキー以来の球団60年ぶり 32回連続無失点!防御率0・21

 「中日0-2阪神」(6日、バンテリンドーム)

 またも「遥人無双」だ。阪神の高橋遥人投手(30)が球団では1966年のバッキー以来60年ぶりとなる3試合連続完封で開幕4連勝を飾った。5月までの4完封は1969年の若生智男以来57年ぶりと快挙ずくめ。五回以降は完全投球で自己最長の32イニング連続無失点、防御率は驚異の0・21となった。チームは連敗を2で止め、9連戦を5勝4敗で締めくくり、首位を堅持した。

 ウイニングボールは、自らの手でつかんだ。大歓声の中、高橋はグラブを高々と突き上げ歓喜の輪へ加わった。

 「うまくいき過ぎです。自分の持っているものは出せたと思う」

 「危なげない」という言葉を体現する投球だった。序盤から「ストレートが一番良かった。自信を持って投げられた」と自慢の直球で攻めた。リズムよくアウトを積み重ね、二塁すら踏ませず。10三振を奪う“圧投”で9つのゼロを並べた。

 これで3試合連続完封。球団では1966年のバッキー以来60年ぶりの快挙となった。2015年の藤浪晋太郎以来となるシーズン4完封に早くも到達。さらに5月までの4完封となれば1969年の若生智男以来57年ぶりと、まさに記録ずくめだ。

 現在32イニング連続無失点と無双状態の左腕。ここまでゼロが並ぶと、どうしても意識してしまうという。「あとアウト何個みたいなのが(頭を)よぎるのと、考えちゃいけないという葛藤がある」と登板中の心境を明かした。

 それでも心を落ち着かせ、試合が終わる瞬間まで決して気を抜くことはない。「気持ちに波があるとボールにも波が出るので、極力無心で目の前のバッターに集中している」。気持ちをうまくコントロールし、結果につなげている。

 登板前日の5日は「こどもの日」だった。自らの少年時代を振り返ったことがある。小学生で入団した少年野球チームが、とにかく厳しかった。「怒られるのが嫌で、練習に行くのが本当に嫌だった」と、つらい思い出がある。

 それでも野球自体が嫌いになることはなかった。憧れだったメジャーリーガー、松坂大輔氏の登板を見るために早起きしてテレビにかじりついた。「みんなよりも、うまくなってやろうと思っていた」と自主練習も欠かさなかった。

 努力が実り、プロ野球選手という夢をかなえた。今では子どもから憧れられる存在。私生活では1児の父にもなっている。休みの日には必ず出かけるなど、オンオフをはっきり分ける。溺愛する娘もパパが野球選手だということは徐々に認識。まな娘にかっこいい姿を見せるのも大きなモチベーションだ。

 連敗中の嫌な流れを、みじんも感じさせない快投で9連戦を締めくくった。開幕から続くすさまじい勢いは、もう誰にも止められない。

 ◆3試合連続は日本人では球団63年ぶり 高橋の3試合連続完封は、18年菅野(巨人)3試合連続以来NPB8年ぶり。阪神では66年バッキー3試合以来60年ぶりで、日本人に限ると63年中井悦雄以来63年ぶり。なお2リーグ分立後最長は62年小山正明(阪神)の5試合。プロ野球記録は43年藤本英雄(巨人)の6試合。パ・リーグ最長は3試合で8人、9度。

 ◆2リーグ制最多の完封ペース 高橋は早くも今季4度目の完封勝利。阪神では15年藤浪晋太郎4度以来11年ぶりで、左腕に限ると02年井川慶の4度以来24年ぶり。今季の高橋4完封をシーズン143試合に換算すると、17度ペース。2リーグ分立後最多は62年小山正明(阪神)13度で、軽く更新する勢いだ。なおプロ野球最多は19度で、1リーグ時代の42年野口二郎(大洋)と43年藤本英雄(巨人)の2人。また5月までに4完封勝利の投手は、阪神では69年若生智男4度以来。

野球スコア速報

編集者のオススメ記事

阪神タイガース最新ニュース

もっとみる

    スコア速報

    主要ニュース

    ランキング(阪神タイガース)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス