28年大河は山﨑賢人主演「ジョン万」 鎖国中の江戸後期に米国本土上陸した日本人「ジョン万次郎」 「緊張もあるし、怖さもある」

 NHKは9日、東京・渋谷の同局で、第67作となる2028年大河ドラマの制作を発表した。タイトルは「ジョン万」で、俳優・山﨑賢人(31)が大河初出演にして主演を務める。鎖国の江戸時代に日本人として初めて米国本土に上陸し、英語や航海術を習得した末に日本の近代化に貢献したジョン万次郎が主人公。19世紀の日米と太平洋を舞台に、命がけのサバイバルと再会のロマンを描く。脚本は「平清盛」(12年)に続き、大河ドラマ2作目となる藤本有紀氏が担当する。

 大河初出演で初主演という“未知なる大航海”が決まり、山﨑は高揚と緊張が混ざった表情を浮かべた。無数のフラッシュの中で「2028年の大河ドラマ、ジョン万次郎を演じることになりました」と報告。「ジョン万次郎さんは、知れば知るほど魅力的な人。人生を1年かけて作っていけることが幸せ」と主演を担う喜びを口にした。

 半年以上前のオファー時を「ビックリしました」と回想。大河ドラマの看板となることは「緊張もあるし、怖さもある」と気が引ける部分もあったが、一人の人生にフォーカスする大河ならではの魅力や、万次郎の魅力にひかれて「この船に乗って航海してみたいという、ワクワクの方が強かった」と引き受けた理由を語った。

 制作統括の家冨未央氏は、山﨑について「かっこいいルックス、大作のド真ん中をやっていることだけでなく、決して他の方を邪魔をせず、味を生かすようなド真ん中の方」と分析。主演を任せる上で「1年間、同じ船の上に乗れるかどうか」を重要視し、会話を重ねて「リアクションが純粋で、反応の鮮明さが魅力だった。万次郎さんもそういう人だったと思う」と起用に至ったとした。

 オファー当初、山﨑の万次郎に関する知識は「日本人で鎖国の時代にアメリカに渡ったすごい人という認識」という程度だったといい、役作りを深めるために現在も勉強中。今年に入り、万次郎ゆかりの地である米東海岸の港町・フェアヘイブンを訪問。4日間かけて万次郎が見た景色を取材したという。「すごい冒険でした。その期間が濃厚だったので、ここから冒険が始まったなという気持ちでいっぱいです」。自身の役者人生と重ね合わせ、胸を高鳴らせていた。

 【ジョン万次郎とは】

 山﨑が演じるジョン万次郎こと中濱万次郎は、江戸後期の1827年に土佐の貧しい漁師の家庭に誕生した。1841年に漁に出たが、当時の船はぜい弱で遭難。無人島に漂着し、命がけの143日間に及ぶサバイバルの末、米捕鯨船ジョン・ハウランド号に救出された。日本は鎖国で戻るすべがなく、同号船長から誘いを受けて渡米。船名から「ジョン・マン」という愛称が付けられた。

 日本人として米国大陸に初上陸し、船長の計らいで東海岸のフェアヘイブンで勉学に励んだ。英語、航海術、数学など米国の進んだ技術を学び、捕鯨船員として太平洋を航海。後に琉球経由で日本に帰国を果たし、長年の尋問の末に故郷の母と再会。黒船来航で米国の知識を必要としていた幕府に招かれ、直参の旗本の身分を与えられた。故郷の地名から「中濱万次郎」を名乗り、翻訳や英語の教授など日本と米国をつなぐ架け橋として働き尽くし、1898年にその生涯を終えた。

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