巨匠映画監督が慢性硬膜下血腫で頭部手術 新作映画製作中も「頭部にたまった血液取り除く」
「ゆきゆきて、神軍」「全身小説家」で知られるドキュメンタリー映画監督の原一男氏(80)が、慢性硬膜下血腫を患い、頭部にたまった血液を取り除く手術を受けたことが2日、明らかになった。関係者が、原氏の新作映画の製作費を募るクラウドファンティングサイト「MOTION GALLERY」で報告した。
同サイトでは、「先日、原一男監督の手術入院についてXでお知らせいたしましたが、皆様にはご心配をおかけしております。本日は、術後の様子をお知らせできる状況になりましたので、その後のご報告をさせていただきます」として、「病名は、昨年転倒したことによる慢性硬膜下血腫です。頭部にたまった血液を取り除く手術を受けました」と知らされた。
続けて「術後は頭部の痛みがあり、歩行も困難な状態でしたが、現在は回復に向けて前向きにリハビリに取り組んでおります。リハビリ専門病院へ転院し、月末の退院を予定しております。病院では、話題の新刊の音読や脳トレ、筋力トレーニングなど、専門的なプログラムのもと、毎日リハビリを受けています」と術後の経過もつづられた。
原氏は2021年に公開された「水俣曼荼羅」の続編を製作中だったが、「このような事情から、映画の完成が当初の予定より少し遅れる可能性がございます」と理解を求めた。
同サイトでは原氏のコメントも添えられており「我がスタッフが、早く元気になるようにと、自主トレ用に各種問題集を買ってきてくれた。見ての通り、現在の私はリハビリを継続中だ。とくに認知機能のトレーニングが中心となっている。中に小説も混じっているが、気晴らしというより音読の練習、つまりリハビリのためだ。手術前には思ってもみなかった展開だが、作品を完成させるためには、自分自身の加齢とも向き合わなければならない。それもまた、自分の宿命だと思っている。」と意気軒昂な様子を見せている。
原氏は山口県宇部市出身。1972年、「さようならCP」でデビュー。74年に「極私的エロス・恋歌1974」が話題を呼び、87年公開の「ゆきゆきて、神軍」はキネマ旬報ベスト・テンの日本映画で2位となり、毎日映画コンクールドキュメンタリー映画賞を受賞。94年の「全身小説家」でも毎日映画コンクールの同賞に輝き、ドキュメンタリー映画の巨匠として知られる。
