家族の「絆」ってすごい 鳥羽一郎、山川豊、木村竜蔵、木村徹二の血縁ユニット「木村家ファミリー」 4人で紅白が目標

 ベテラン歌手の鳥羽一郎(73)、山川豊(67)兄弟に加え、鳥羽の長男でシンガー・ソングライターの木村竜蔵(37)と次男の歌手・木村徹二(34)という血縁者のみで結成されたファミリーユニット「木村家ファミリー」が今、注目されている。個性あふれる4人が揃ったステージでは、親族ならではの独特な世界観を醸し出し、息の合った驚きの演出などで魅了している。1月28日には、竜蔵がプロデュースし鳥羽、山川、徹二が歌う新曲「あぁひとり旅」をリリースし、また新たな一歩を踏み出した。そんな勢いに乗る姿に迫った。

 ♪オレと兄貴のヨ~

 そんな歌の世界をそのままに、鳥羽一郎、山川豊、木村竜蔵、木村徹二の4人が、鳥羽の代表曲「兄弟船」を交互に歌唱し、最後は見事なハーモニーで歌い上げた。

 ある日の「木村家ファミリーコンサート」のフィナーレ。1曲を複数の歌手が一緒に歌う企画はジョイントコンサートなどでよくあるが、この4人に関しては、ここに「絆」「すごさ」が詰まっていた。

 「当たり前のように4人で歌っていますが、実は、誰がどこを歌うか、など決めずに臨んでいます。お互いが顔を見て、察知して、やっているのです」(徹二)

 台本はあるが事前の細かい取り決めはなし。だが、出たとこ勝負で完璧に務めてしまう。もちろんや歌手としての基礎、培った経験があるからこそ成しえる技だが、それ以上に「自分たちだからこそ通じるものがあり、自分たちしかできないもの」と、徹二は言う。

 芸能界では石原軍団やたけし軍団、北島ファミリーなど、同じ事務所に所属する者同士らがグループの名前を掲げ活動することが多くある。だが、本物の血縁者のみでの構成は、歌手の世界では兄弟や親子デュオなどの形はあるが、この「木村家ファミリー」のような形態は、おそらく初だ。

 もともと鳥羽&山川兄弟は、演歌歌手として40年以上もキャリアを持ち「雨合羽とレインコート」と例えられるなど、異なる路線で活躍してきた。鳥羽の長男・竜蔵は、ポップスのシンガー・ソングライターとして高校時代から活動し、12年にメジャーデビュー。16年には弟・徹二とユニット「竜徹日記」を結成。ここで実力を磨いた徹二は、22年11月に演歌歌手としてデビューした。

 そんな4人が集結する「木村家ファミリー」での活動は、徹二がデビューしたことで「4人が一緒なら面白いのではないか。2組の実の兄弟、親子というパターンは、おそらくない」(鳥羽)としてスタート。そして個性豊かな4人は、見事に化学反応した。

 見事な歌唱もそうだが、ステージ上でのトークも特徴的。鳥羽や山川のボケに、遠慮なく徹二がツッコミを入れる。実は多くのトークシーンを、一番年下の徹二が、うまく回している、

 通常、複数の歌手が集う公演では、最もメジャーな歌手がメインに立つ。今回なら大御所二人の世界観に、子供たちが加わる形となるはず。だが、竜蔵と徹二が「緊張しません。父とおじさんなので」と口をそろえ、山川が「ざっくばらんの木村家ファミリー。それが一番いいところじゃないかな」と語るように、そんな堅苦しさはない。鳥羽と山川は一歩引いた形で、若い二人を見守る。演歌ではない竜蔵、高いトーク力を持つ徹二が加わり、鳥羽&山川にも新たな世界観が生まれ、ファミリーとしてのぬくもりが漂う。

 木村家ファミリーの実質のプロデューサーである竜蔵は「この4人は全員が個性的でマイペースで価値観も違う。だけど、一緒にやるとなぜか不思議とハマる。不思議な心地の良さなど、他にはないグループ感がある。お客さまも、ホッとする感じを受け取っていただいているのかな」と分析する。これこそ、根底に固い絆があるからこそ、生まれるものだ。

 そんな4人が、1月28日に新曲「あぁひとり旅」を発売した。竜蔵が作詞作曲した楽曲で、それぞれが独自に歌の道を究め、歌手として1人でステージに立つ姿にフォーカス。自分のためにやっていることが、実は歌手として多くの人の心に響き、誰かのために歩んでいる姿を綴っている。

 3人で歌う作品だが“ひとり旅”のタイトル。竜蔵は「3人それぞれが世界観を持ち、違う道を歩んでいるから」と木村家らしさを込め、曲作りでも「それぞれが得意な節回しや好きなメロディーを取り入れた」と、3人で歌うにふさわしい作品に仕上げた。

 「良くできている。歌っていて気持ちいい」と鳥羽。山川は「人生の応援歌」と称し、徹二は「歌手は個々の戦い。それをファミリーで歌うからこそ意義がある。現状に甘んじることなく頑張らねばと感じさせられた」と、それぞれが思いを込めて歌唱している。

 この新曲のリリースもあり、ファミリーとしてのオファーが増えており、今後もソロと並行し積極的に活動していく。

 「4人でやる意義など強い思いを持たず、自然体でやることが木村家の強み」と言う徹二だが、唯一の目標が「ファミリーでの紅白出場」だ。

 「出場できたら、いつも通り割り振りを決めずに、4人で完璧に歌い切ります」とファミリーならではの姿、絆で魅了する覚悟だ。確かに家族や人と人など「絆」のテーマや企画が多い紅白では、ピッタリな存在であり、今の日本にもこの4人が歌う姿は、伝えるものが大きいはず。そんな意味でも今後の活躍ぶりに注目だ。

 ◆山川豊(やまかわ・ゆたか) 本名・木村春次 1958年10月15日生まれ 三重県鳥羽市出身 1981年2月に「函館本線」でデビュー。86年に「ときめきワルツ」でNHK紅白歌合戦に初出場して以降、紅白には11度出場。98年には「アメリカ橋」が大ヒット。デビュー年の各新人賞のほか古賀政男記念音楽大賞、日本歌謡大賞放送音楽賞、日本作詩大賞など受賞は多数。趣味はギター、ダンス、ボクシンク(C級ライセンス)。

 ◆木村竜蔵(きむら・りゅうぞう)本名同じ 1988年11月29日生まれ 神奈川県出身 シンガー・ソングライター、作詞家 作曲家 鳥羽一郎の長男で幼いころから音楽・エンタテインメントが身近な環境で育ち、高校在学中の06年にインディーズデビューし、12年にはミニアルバム「6本の弦の隙間から」でメジャーデビュー。その後は次男・徹二との兄弟ユニット「竜徹日記」などで活動するほか、音楽プロデューサーとして、木村家ファミリーの楽曲など多くの作品を手がける。

 ◆木村徹二(きむら・てつじ)本名同じ 1991年7月11日生まれ。東京都生まれの横浜育ち。鳥羽一郎の次男、幼いころから身近に演歌があり、高校時代には多くのステージに立つようになる。16年には実兄・竜蔵に誘われ兄弟ポップスデュオ「竜徹日記」を結成。幅広いジャンルの歌唱で注目を集める。22年11月に「二代目」で演歌歌手としてデビュー。父の「骨太な演歌」の継承者として期待されている。

 ◆鳥羽一郎(とば・いちろう)本名・木村嘉平 1952年4月25日生まれ 三重県鳥羽市石鏡町出身。17歳からまぐろ船・かつお船の漁労員として約5年間の船上生活。その後、板前修業を経験するが、歌手になる夢を捨てきれず上京。船村徹に強引に弟子入りし、3年間内弟子として修業。82年8月に「兄弟船」でデビュー。第40回日本レコード大賞最優秀歌唱賞など多数受賞。紺綬褒章は7回受章。

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