李相日監督「“見る”だけじゃなく“浴びる”ような体験が」 ブルーリボン賞文句なしの作品賞「国宝」
東京映画記者会(デイリースポーツなどスポーツ紙在京7社で構成)が制定する「第68回ブルーリボン賞」の各賞が27日までに決定した。監督賞は「TOKYOタクシー」の山田洋次監督(94)で、1977年度の「幸福の黄色いハンカチ」以来、48年ぶり3回目の受賞となった。主演男優賞は「宝島」の妻夫木聡(45)が、2010年度の「悪人」に続いて2回目。主演女優賞は、広瀬すず(27)が初受賞で、「片思い世界」「遠い山なみの光」「ゆきてかへらぬ」の3作品が対象となった。授賞式は2月17日に都内で開催される。
すでに日本の実写映画歴代1位を更新し、興収195・5億円超と大台を目前にしている「国宝」が、文句なしの作品賞となった。
歌舞伎の世界に生きる、出自の違う2人の女形の半生に日本中が熱狂。2006年度の「フラガール」以来、19年ぶり2度目の受賞となった李相日監督は「舞台の美しさ、ヒューマンドラマ、家族や友情…いろんなエレメントがふんだんに入っている。映画館に行くことで、ただ“見る”だけじゃなく“浴びる”ような体験ができることに改めて気付いていただけたんじゃないか」とヒットの要因を分析した。
3月発表のアカデミー賞では、日本映画で初めてメーキャップ&ヘアスタイリング賞にノミネートされた。3度に渡ってハリウッドで上映会などを行っており「評判も広がってきている。見終わった方々の反応も情熱的でした」と、さらなる快挙が期待される。
