【山田美保子のミホコは見ていた!】「駆け込み婚」よりも「ゆったり婚」

 久々の大物共演者夫婦の誕生だ。23日、波瑠と高杉真宙が双方のインスタグラムを更新し、結婚発表。2人は今月上旬、揃って都内の区役所に婚姻届を提出し、身内だけで結婚式も挙げたそうだ。

 23年4月期のドラマ「わたしのお嫁くん」(フジテレビ系)がきっかけとなり、交際期間は約2年。マスコミにキャッチされることもなく、10月期、波瑠は「フェイクマミー」(TBS系)、高杉は「ザ・ロイヤルファミリー」(同)で好演。共演者やスタッフに迷惑がかからぬよう、両作が無事終了したタイミングを選んで発表したのだろう。

 今年の芸能人の結婚を振り返ると、相手が一般男性、一般女性というのが大半のせいか、それほど大きなニュースにならなかった印象だ。久しぶりに女性ファンが「今日は会社やすみます」と落胆した松下洸平の結婚や、カズレーザーと二階堂ふみという驚きの結婚でさえ延々と引っ張られることなく今に至る。

 もう一つの変化は、週刊誌が合併号になったり、ワイドショーが休みになったりする年末年始を狙った“駆け込み婚”シーズンよりも前にケジメをつける者が多いことだ。

 実は今月は結婚ラッシュで、元乃木坂46の伊藤寧々、元NGT48の大滝友梨亜、栁俊太郎と玖瑠実、宮﨑秋人と瀬戸さおり、加藤和樹と松田未莉亜、秋山ゆずき、藤井凪、モノマネ芸人・むらせ、フジテレビの杉原千尋アナ、「ゲスの極み乙女」のメンバー、ちゃんMARIなどで、いずれも、かつての駆け込み婚の時期にはあたらない。

 発表のスタイルは、その多くがインスタグラムやXで、直筆のメッセージを添えたり、ウェディングドレス姿や指輪を公開したりしているので、マスコミもそれ以上は追いかける必要がない。

 一方、人気YouTuberのヒカルと進撃のノアさんが離婚したのは19日。かつての常識ならば、もっと年末が押し迫ってからの発表だったものだが、離婚でさえ、“駆け込み”ではなくなったようだ。

 芸能人に限っては、週刊誌が合併号になり、ワイドショーの放送がなくなる年末にケジメをつける者が多かったのだが、今は昔。ネットニュースの台頭によりマスコミは年末も年始もほぼ通常営業だし、元日から放送するワイドショーもある。

 そんな年末年始にプライベートなことを取り上げられるよりは、それより前にケジメをつけて、ゆったりした気持ちで新年を迎えるのがトレンド。年末年始の芸能界は大きく様変わりしている。

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